なぜ気持ちに声を掛けるのか?
昨日は、傾聴基礎コース3日目でした。
3日目の昨日は、非言語コミュニケーション。
僕たちは、言語(言葉)と(非言語)でコミュニケーションをしています。
言葉は文字通り、言語ですね。
非言語は、顏の表情、姿勢、声のトーン、テンポ、しぐさなどです。
僕たちは話を聞く時に、言語に引っ張られがちです。
つまり、言葉や話の内容にひっぱられがちなのです。
それは、僕たちはまずは状況や内容の理解を優先する傾向があるからです。
しかし、カウンセラーは内容や状況の把握は二の次で、
重要視することは、相手の非言語です。
それは、非言語に感情があらわれているからです。
その為、非言語を優先して捉えて、
その非言語とコミュニケーションを取ることも多いのです。
それは、僕たちが理解して欲しいことは、出来事ではなくて気持ち(感情)だからです。
勿論、言語内容にも気持ちは出るのですが、非言語の方に圧倒的に表れます。
その為、言語ではなく非言語とコミュニケーションを取るということが大切なのです。
では、非言語とコミュニケーションを取るというのはどういうことでしょうか?
それは、五感をフル活用してコミュニケーションを取るということです。
僕たちには、視覚、聴覚、体感覚(臭覚・味覚・触覚)という五感がありますから、
その五感を鋭敏にして、相手から発せられる非言語情報を受け取るのです。
例えば、視覚であれば、目をフルに使って、
相手の表情や、しぐさや、姿勢などを捉えてコミュニケーションを取っていく。
聴覚であれば、耳を澄ませて、
相手の声のトーンや、テンポ、リズムなどの声色を聞き分ける。
体感覚であれば、体の感覚を研ぎ澄ませて、
相手から伝わってくる感じを受け取る
といったように、五感をフル活用して相手から非言語メッセージを受け取ります。
受け取ったら、今度はそれをフィードバックするのです。
例えばこんなふうに。
「なんだか顔が曇っているように見えますよ。」(視覚)
「声が弱々しく聞こえます。」(聴覚)
「何だか、そわそわする感じがします。」(体感覚)
といったように。
すると、それが相手の気づきに繋がる。
というケースや、相手が自分の気持ちを吟味する機会につながることが多く、
結果的に内容の整理をするよりも早く、相手の気持ちにリーチする事が出来たり、
気持ちが整理されたりすることがあるのです。
昨日は、そんなお話と実戦練習をやって頂きました。
非言語コミュニケーションは、多くの人がやってきていないので、
皆さん結構なやりがいがあったようで、楽しそうに、
時に「難しい!」と言いながらも取り組んでいました。(笑)
さて、次期傾聴基礎コースは、11/25(土)スタートです!
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