ねぎらいの言葉

先日は、傾聴基礎コースの二日目でした。

今回のクラスの方は、

今までで一番メモを取って頂いているかもしれないなぁと、

そんなことを感じました。

 

講義中も多くの質問が出て、

知識の確認というよりも、

より実践的な内容で、

現実生活でどのように活かしていけるのか、

そのような質問が多く出ました。

 

そんな中で、こんな質問がでました。

「ねぎらいの言葉をかけるのには、どうしたらいいですか?」

という質問です。

 

講義の中でこの質問が多いので、

今日は授業でもご説明した

ねぎらいの言葉をかける為には、

何が必要なのか?

というところをお話をさせて頂きますね。

 

ポイントとなるのは次の4つです。

・共感力

・想像力

・語彙力

・自分の状態を整える

という4つです。

共感力を磨く

これは、読んで字のごとく

相手に共感していく力です。

 

相手にねぎらいの言葉をかけていくにも、

相手が分かって欲しい感情を理解する事が大切です。

 

その為にも、相手の感情を共感的に理解することが大切です。

知的に理解するだけでなく、

相手の感情をあたかも自分の感情かのように感じ取り、

その感情をまるで自分の気持ちのように感じ取ろうとし、

その感じ取った気持ちに対して、

声を掛けていく。

 

これは共感のプロセスと一緒ですが、

今回は共感ではなくねぎらいですので、

相手の感情を感じ取ろうとし、

自分の感情のように感じる所までです。

 

というのも共感とねぎらいの違いは、

労るニュアンスがあるかどうかだからです。

共感はあくまで、共に感じるという字のごとく、

感情をお互いに共有する所までです。

 

ねぎらいは、その気持ちをいたわるニュアンスが入っています。

 

勿論、共感のつもりで言った言葉が、

ねぎらいになることもあり、

区別が曖昧になることもあります。

 

なぜかというと、

コミュニケーションは、相手の反応なわけですから、

共感のつもりで伝えたとしても、

相手にしたらねぎらわれたと感じることがあるからです。

ただここでは、あえて分けて説明しています。

 

また、共感力を磨いていくには、

ペーシングの技術が必要ですが、

それについてはこちらの記事で詳しくご説明しています。

想像力を磨く

さて、次に必要になってくるのは、

その感じ取った感情に対して、

思いを馳せる想像力を磨くことです。

 

よく以前に教わった先生がこんなことを言っていました。

「どんな人生を歩んだら、そのような言葉が出てくるのかを感じましょう。」と。

 

これはまさしく、相手の人生に思いを馳せることです。

ただ僕たちは、どうやってその相手の人生に思いを馳せていけばいいのか、

そのやり方を実はあまり知りません。

 

思いを馳せるにも、

思いを馳せる為の視点が必要ですが、

あまりこういったことは習わないのです。

 

ですから、今日はその視点のいくつかをご紹介してきます。

想像力を磨く為の視点
・何が起きたのか?(what)
・どのように◯◯だったのか、したのか?(how)

・なぜそういう気持ちになったのか?(why)

・本当はどうしたかったのか?(期待)
・本当は相手にどうしてほしかったのか?(相手に対する期待)
・その期待は叶ったのか?叶わなかったのか?
・その期待はどれ程その人にとって大切だったのか?

・その期待を抱いた理由や背景は?

・本当に◯◯したかったか?
・◯◯しなければいけなかったか?
・しなければいけなかったとしたら、その理由や、強いられた環境要因はなぜか?

・本当に◯◯したかった思いはどれ程強かったか?

・どうやって今まで乗り越えてきたのか。

・周りに相談できる人はいたのか?
・いたとしても、ちゃんと受け止めてもらえただろうか?
・一人で抱えてきたのか?

上記のような視点を持ち、相手の人生や思いに意識を傾け、

想像力を磨いていくことが大切です。

 

また、想像力で思い描いた相手の人生や想いは、

あくまで仮説にしかすぎません。

 

ですから相手にフィードバック(ねぎらい)をすることによって、

その仮説に対する答えを相手から教えてもらう必要があります。

 

そして教えてもらった答えを元に、

絶えず思い描いたものを修正しながらまた思いを馳せて聞いていく。

 

そんなトレーニングがとても大切なのです。

語彙力を磨く

共感的に理解ができて、想像力も磨くことができたら、

今度はその受け取って思いを馳せた相手の労に、

ねぎらいの言葉をかけていきますが、

それにもそれをうまく表現する語彙力が必要です。

 

僕たちはねぎらいというと、

頑張ったねとか、

大変でしたねといったように

この二つの言葉が浮かびますが、

この二つ言葉は、

少しまとめすぎなのです。

 

どうまとめすぎかといいますと、

頑張ったねに関しても、

どのように頑張ったかのHOWが抜けていますし、

大変だったねに関しても、

どのように大変だったのかのHOWが抜けているのです。

 

相手に言葉をかけていくには、

そのHOWの部分を見つめて言葉にしていくことで、

その人個人に響く個別性を持たせることができるのです。

 

とはいえ、どのように言葉をかけていけばいいかわからない場合は、

ボキャブラリーを増やしていくことになりますが、

その増やし方は、本や映画・TVなどからも学ぶことができます。

 

特にカウンセリングの本や、

心に響くようなエッセイにはそういった言葉がたくさんありますから、

そういった言葉をメモしたりして語彙力を高めることができます。

 

また、誰かに言われて響いた言葉がや、

他の方が言っていてた言葉も語彙として覚えておくと、

後々に相手に言葉を紡ぐ時に参考になります。

 

ただ、こういった学んだ言葉は、自分の言葉にするまで時間がかかります。

というのも、人の言葉ですから自分の心から一致感を持って言えるようになるまで、

消化する時間が必要なのです。

 

僕自身も人に言われて響いた言葉などをたまにクライアントさんにお伝えすることがありますが、

その時に自分の状態がうまく整っていなかったりすると、

やはりあまり相手に届けることができません。

 

つまり、何を言うかというボキャブラリーも大切ですが、

どのように言うかもとても大切なのです。

自分の状態を整える。

相手をねぎらおうにも、

自分の状態が整っていないと、

なかなか相手をねぎらうことが出来ません。

 

例えば、自分がイライラしていると

自分のイライラに引っ張られて、

うまく話も聞けませんし、

相手をねぎらうことが出来ません。

 

自分の悲しみが強い時、

相手の悲しみに触れると、

過度に同情的になったりして、

やはり相手をねぎらうことが出来ません。

 

このように、ねぎらいの言葉をかけるのにも、

自分の状態を整えていく必要があるのです。

 

では、どのように自分の状態を整えるのかというと、

そのやり方は沢山ありますが、

ここでは自分をねぎらうことをご提案させて頂きます。

 

というのも自分をねぎらうことが出来てくると、

相手と対峙した時に、

なんとなくこんなことを言って欲しいんだろうな

というようなことが体験的に浮かびやすいのです。

 

なぜなら自分をねぎらうということは、

自分に対して掛けてほしい言葉をかけることですから、

それができるようになってくると、

相手に対しても自然と浮かびやすくなるのです。

まとめ

さて、どのようにしたらねぎらいの言葉をかけることができるのか

そのコツをご紹介していきました。

勿論ここでご説明したものは一つの指針にすぎませんので、絶対ではありません。

 

ただ役立つ視点ではありますので、

もしよろしければ、

これは使えそうだなと思うものがあれば意識して使ってみてくださいね。

 

また、本格的にもっと学びたいなと思った方は、

傾聴基礎コース及び、傾聴実技コースにお越しくださいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。
お読み頂きありがとうございました。
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