共感も大切だけど、

興味を持って聞くことは、

きっともっと大切だと、

最近そのように感じます。

 

カウンセリングをしていると、

クライアントは当然問題を語りますから、

その問題の語りを聴いて、

問題の仕組みや、

パターン、枠組みなどに興味を持って聞きますが、

そうやって聞いていくと、

目の前の”人間”に対する興味がむかなかったり、

興味の幅が限定的になり、

なんでこうなるのだろう?

という仕組みに興味が行きます。

 

すると、うまい聞き方が出来ないのです。

 

そうではなくて、小さい子供の頃のように、

「なんで海は青いの?」

「海はなんで波があるの?」

とか、そういうなんでなんで?という単純な疑問を持つことが、

大事なのだと感じます。

 

なんで空は青いんだろう?

という疑問に思う時は、

その理由を知りたくて、

興味を持って聞いていきます。

 

それで例えば、空気には青い光を曲げる性質があって…。

ということがわかってくると、

空気って何?青い光って?

光が曲がるって?

とさらに疑問が出てきます。

 

これは、知らない事だからシンプルに知りたいという思いからです。

 

ここがとても大切なポイントです。

 

大人になってくると、

経験上、未知のものは少なくなり、

既知のものが増えてきます。

 

すると、もの物事がさも当たり前のように見えてきます。

車が走ること。

悲しくてなくこと。

仕事は辛いもんだという認識なども、

当然のことだと認識されていきます。

 

これが盲点を生み、

これが目の前の相手を見え無くし、

興味のセンサーを働かなくさせるのです。

 

小さい子には、それがないので”知らない姿勢”で聞いていけるのです。

 

話を聞く時、

僕たちも同じような姿勢で聞いていくことって、

大切なんだなと最近痛感するのでした。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。