相手に安心して話してもらう。
これは、人のお話を聴くうえではとっても大切なことです。
特に初対面などで人と話をするときは、緊張していますし、
何から話していいやら戸惑っていることもありますから、
リラックスして話すことが出来ず、警戒心を抱いている場合も多いものです。
そこで、大切になってくることは相手にリラックスして話してもらう
ということです。
その為に僕たちができることは、相手が話しやすいように
相手に合わせるということです。
では何を合わせていくのでしょうか?
その人が相手の呼吸であったり、話す速度であったり、トーンであったり、
姿勢や表情などの非言語を合わせるということです。
この相手の非言語に合わせることをペーシングといいます。
このペーシングは、話を聴いていく上での土台となるものですので、
3/3に始まった傾聴基礎コースでは、このペーシングの練習をしてもらいました。
ペーシングをしていくと、相手はいつも状態で話すことができますから、
警戒心も下がり、安心して話すことが出来ます。
また、聞き手側としてもペーシングをしていくと、
相手との間も取りやすいですし、微妙な変化にも気づきやすいので、
とても有効なコミュニケーション手段です。
そして相手が安心してくると、
結果として感情が話に出やすくなりますから、
相手の本音を聴けることも結果として増えていくのです。
ただ、このペーシングは意外と難しいのです。
それは、やっぱりついつい僕たちは自分のペースで
コミュニケーションをとってしまいますし、
自分のタイミングで質問してしまったりすることが多いからです。
また、さらにペーシングを難しくさせるのが、
ペーシングは相手を見たり、気づかないとできないからです。
僕たちは人のお話を聴くときに、話の内容ばかりに意識を向けがちですから、
その言葉に込められた声のトーンやリズムの変化、呼吸や表情などの非言語に気づきづらく、
聞き逃してしまいがちです。
その為、普段意識に上げて聴かないことを聴く必要がでてきますので、
ペーシングが最初は難しく感じるのです。
ただこれは慣れの問題ですので、何度か繰り返し練習していけば、
自然と相手に合わせられるようになります。
先日の傾聴基礎コースでは、そのようなお話と練習をしてもらいました。