「傾聴とは何でしょう?」

そんな疑問をお持ちになって講座にお越しくださる方が多くいます。

傾聴って目に見えるわけではないですから、捉えどころがないですし、

大切なんだろうなっていうのはわかるけれども、

実際どうやったらいいんだろう?と思う方が多いようです。

 

さて、そもそもこの傾聴ですが来談者中心療法というロジャースさんが作った

カウンセリングの中で、応答技法として紹介されています。

この応答技法には、

相手の語尾や単語を伝え返す「オウム返し」、

相手の感情を伝え返す「感情反射」

相手の話を要約する「要約」

相手のまだ言葉になってないけれども感じている感情を、

援助側が伝え返す「明確化」

などのスキルがあるのです。

 

傾聴とは、この4つの応答技法のことを指すわけです。

 

では、この4つの応答技法をひたすら練習していたら、

話を聴くことがうまくなるのかというと、

実はそんなことはありません。

 

それは話を丁寧に聴いていくには、この応答技法以上の要素が沢山あるからです。

 

例えば、お話を聴くときには、

・相手の非言語に気づくトレーニング

・質問の精度を上げるトレーニング

・自分の心の癖に気づき、心を整える取り組み

・沈黙に対処するトレーニング

・ペースを合わせるトレーニング

・相手を理解するために、頭をできるだけ白紙にして聴くトレーニング

・相手をねぎらうトレーニング

などなどこれ以外にも、沢山の要素をトレーニングする必要があるからです。

 

このようにお話を丁寧に聴く為にすることは沢山あるのです。

 

その為、「どうやって聴くのが傾聴ですか?」と問われると、

応答技法を用いることですと答えざるをえませんが、

プロとして丁寧にお話を聴くという聴き方は?と問われると、

相手の言葉ではなく気持を聴き、

自分のペースではなく、相手のペースで話を聴き、

相手にアドバイスをするのではなく、相手が自分の気持ちを吟味できるように

言語・非言語のフィードバックや受容や共感・ねぎらい・質問を通して、

相手が自分の内面にあるものや、テーマに気づき、受け入れ、

自分なりに歩んでいけるようにサポートをすること。

というのが僕の答えになります。

 

そしてその為に、前述したような聴くトレーニングをすることが大切です。

 

このお教室でお伝えしている傾聴とは、

カール・ロジャースさんが伝えていたものを

正しくお伝えしているわけではなく、

僕自身がいろんな講座や自分自身の経験から

先程お話をしたように「プロとして丁寧に相手に意識をけてく」為に、

できることをお伝えしています。

 

だからちょっと一般的な傾聴とは毛色が違う技術などもお伝えしています。

丁寧に相手に意識をけてく為に今できることを一緒に学びませんか?

 

傾聴初心者の方は、「あ、そうだ!傾聴講座!」へお越しくださいね。

傾聴の基礎を身につけたい方は、「傾聴基礎コース」へ。

傾聴を学んだことがある方で、実践力を身に着けたい方は「辛口傾聴講座」へ。

 

皆様と学びを共にできる時を楽しみにしています。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。