傾聴基礎コース

自分の声も相手の声も聴くのが傾聴。

傾聴基礎コース11期の最終日でした。

4回コースというのは、

案外早いものだなぁと感じつつ、

終わってしまうのがなんだか

ちょっと寂しいなと感じます。

最近はちょっとずつ、本当にちょっとずつ、

カウンセリングを学びたいわけではなく、

身近な人の話をもっと聴けるようになりたい!

という方が増えてきました。

その為、

福祉のお仕事をしている人で、

もっとおじいちゃんやおばあちゃんに寄り添いたいという方や、

ご家族のお話をもっと聴けるように、

お友だちの話をもっと聴けるように、

といったように身近な人の話を聴けるように。

そんな思いを持った方が増えてきました。

 

この世の中、

自分の話をしたい人は多くても、

相手の話をこころから聴きたいと思う人は、

案外少なく、きちんと聴いてくれる人も

やっぱり少ないのです。

 

みんなやっぱり

「今日はこんなことがあってね。」

「本当は私はね。」

「私はこう思うの。」

といったようにお話を聴いて欲しいのです。

そして聴いてもらうことを通じて、

受け止めて欲しいのです。

 

僕たちは気持ちの置き所を探しています。

自分で収まりがつかない時って

やっぱりあるし、

お互いに分かり合っているって感じたいし、

相手に自分のことを分かって欲しいのです。

 

そんなことを感じていたらふとあの時のことを思い出しました。

 

それはある時にカウンセリングをした時のこと。

クライアントさんがこんなことを言っていました。

「こんなに聴いてもらえたのは初めてかもしれない。」って。

 

「私って普段は聞く事が多いけれど、私が話始めるとあんまり聞いてくれないのよ。」って。

 

そう、僕たちは誰かに受け止めてもらいたい。

相手の話を聞いて、やっぱり自分の話”も”聞いてもらいたい。

 

でも僕たちは、受け止め方を知らない。

相手の話を聴く事は出来ても、

その奥にある自分の気持ちを受け止めることが出来なくて、

「心の奥底」で「私の話も聴いて!」って叫んでる

その気持ちはなかったことにして、我慢してしまう。

 

するとどうせってあきらめてしまって、

その気持ちは拗ねてしまう。

 

するといつの間にか相手の話が聴けなくなってしまう。

 

「あなたばっかり!」って。

 

そう考えるとね。

どっちも同じなんだと思うのだ。

 

相手 も あなたも。

 

どちら も 気持ちを受け止めてもらいたい。

聴いてもらいたい。

 

相手はあなたに。

あなたは相手に。

 

そして、どちらも相手に分かって欲しいんだけれど、

本当にその気持ちを本当に分かってあげられるのは、

どちらも「自分」ということだ。

 

だから傾聴は、自分と相手との心の対話なのだ。

どちらが欠けてもダメなのだ。

 

どちらも大切なのだ。

 

自分の心の声も、

相手の心の声も。

 

両方の声を聴くのだ。

聴こうとするのだ。

 

そんな世界を一緒に学ぼう。

 

傾聴基礎コースは、7月7日(土) スタート。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。