先日は、心理ケアカウンセラー資格認定講座でした。
再受講で、この講座を受けてくれる受講生に対して、
先日は講義&トレーニングを行いましたが、
半分はカウンセリングと言いますか、
今後どういう方向性で歩んでいきたいのかの整理のお手伝いでした。
僕たちは、自分が歩むべき方向を決めかね、
どうしていったらいいのか分からなくなる時があります。
それは、カウンセリングをしていても同じです。
クライアントが「どうなりたいのか?」がわからない時が多々あるのです。
つまりゴールがわからない時があるのです。
ゴールが分かっていたとしても、
そのなりたい姿は抽象的であることが多い為、
進みにくいことがあるのです。
例えば「優しくなりたい。」とか、
「強くなりたい。」といったことを語る方は、
意外と多くいらっしゃいますが、
この「優しいという姿」や「強いという姿」が、
具体的にどのうようなものかがあまりイメージできていないことがあります。
つまり漠然としていることがあるのです。
その為、どのようにしたらいいのかがわからない場合があるのです。
ですから、そういった場合はその「優しい人」や「強い人」をイメージしてもらい、
その特徴を語ってもらったりします。
すると、それぞれの望ましい姿がどんな特徴を持っている人かが、
何となく見えてきます。
なぜこれが大切かというと、
「強い」ことも「優しい」ことも、
それぞれ様々な要素で構成されているからです。
特徴を見ていくと、
その要素が見えてくるのです。
例えば「人に優しい人」というのは、
相手に思いやりを向けることが出来るとか、
相手の立場になって考えることが出来るとか、
こいった要素が少なからず含まれていますよね。
このように特徴をイメージしていくと、
その「望ましい姿」の要素が見えてきます。
では、その見えてきた要素を身に付ける為に、
例えば上記ですと「思いやりを相手に向けましょう。」と伝えても、
いきなりそれは出来ない場合が殆どです。
ですから、その場合は思いやりという要素をどういう時に感じたのか、
思いやりがある人はどんな行動をしているのか?
という具体的な行動レベルを聞いていきます。
思いやりというある種の能力をいきなり上げるのは難しい為、
その能力に必要な行動をいくつか挙げてみる。
そして、その挙げた行動のやり方を知っていれば、
その行動をしていく。
やり方を知らなければ、その行動をするのに必要なものを身につけていったり、
そのやり方をトレーニングしていくといったことも大切だと、
僕は以前先生に教えて頂きました。
援助側がこういったプロセスを理解し、
こういった行動レベルに落とし込む援助が出来れば、
今どういった要素が必要で、
どんな行動をしていけばいいのかが、
より明確になっていき、
援助がしやすくなってきますし、
クライアントにとったらどういった行動が出来るのか、
何を磨く必要があるのか、
どんな要素が必要なのかがより明確になり、
進みやすくなっていくということが起きてきます。
先日の講座では、こういった方向性で少し援助をさせて頂きました。
そして後半は、相手の強みを捉えてフィードバックするトレーニングを行いましたよ!
再受講も受け付けておりますので、
トレーニングを積んで確実にカウンセリングを身に付けて、
より目の前の方の支えになりたい方は、
是非お越しくださいね。
次回は、4月11日(土)スタートです。