カウンセリングでは、

カウンセラーの態度というのは、

クライアントに対してかなり影響力を持ちます。

 

笑顔で聞いているのか、

真顔で聞いているのか、

これだけでも伝わる雰囲気は全然違います。

 

僕は、終始穏やかな顔で聞くか、

相手に合わた表情をしていることが多いのですが、

大切なメッセージを伝える時や、

解決へと向かう時などは、

状態をちょっとだけ切り替えるようにしています。

 

ペーシングが上手くできていれば、

クライアントもそれに乗っかってきてくれます。

 

例えば、受容的な雰囲気で聞いていった後に、

「だからこそですよ。~があったからこそ、今○○をする段階にいるのではないでしょうか。」

といったように届けたいメッセージを伝える時に、

雰囲気を変えて、声のトーンも少し強く重くして、

自分の状態を切り替えて伝えます。

 

なぜこんなことをするのかというと、

問題を聞いている時は、

終始受容的な雰囲気で聞くことが大切ですが、

何かその中で届けたい言葉を言う時とか、

解決へと向かっていく時などは、

そのままの雰囲気で伝えたり、

解決へと向かうよりは、

気持ちを切り替えて向かってもらいたいですし、

大事なことだと感じて欲しいからです。

 

また、解決へと向かうにはエネルギーがいりますから、

カウンセラーが少し力強さを出していき、

状態をリードしていくことも必要になることがあるからです。

 

ペーシングが上手くできていれば、

こちらの状態を切り替えれば、

ついてきてくれるのです。

 

あ、でもついてきてくれないこともありますので、

その場合は、すみませんでした!と、

心の中で謝ってまた相手の状態に合わせていくのでした。(汗)

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。