傾聴講座

昨日の「あ、そうだ!傾聴講座」は満席でした!

いやぁ、少人数もいいですが、

人数が多いのも場の力が働いてとてもいいですね。

 

昨日は、簡単なカウンセリングの歴史をさらいつつ、

「傾聴」がカウンセリングの中でどの位置にいるのかを

説明させて頂きながら、

話を聞くのではなくて聴くとは何じゃらほい?

という所をお話をさせて頂きました。

 

傾聴という言葉は知っているけれど、

それを創ったカール・ロジャースは知らない。

 

傾聴は本で読んだことがあるけれど、

来談者中心療法は聞いたことがない。

 

という方も多いですから、

そういったところも簡単にお話をさせて頂きました。

 

傾聴自体を学ぶことも大切ですが、

どうやってできたのか、

そこにはどのうような思いや意図があったのかを理解した上で、

傾聴を学んでいった方が身に付きやすいですし、

納得感が出るものです。

 

ということで、昨日もそういった所から講座をスタートしていきました。

皆さん熱心に学んで頂き、講座にも力が入りました!

さてさて、この講座は講師の僕が話すだけではなく、

体験学習もして頂きますから、

後半部分はずっと演習をしてもらいました。

 

昨日は、聞き手側が解決モードで話を聞いて貰い、

相手の悩みを解決できるように話を聞いて貰いました。

 

すると皆さん姿勢が前にいったり、

難しい顔をしていたり、

なんだか緊張したような表情で聞いている方が多くいました。

 

そこで、聞き方を途中で今度は変えてもらった所、

姿勢も前のめりが減り、

表情も最初よりも穏やかになっていました。

 

僕たちは、相談された時に最初は受け止めていても、

かなり早い段階で解決モードになって話を聞きます。

 

すると、受け止めるより先に、

自分が聞きたい情報を聞く為に質問をしたり、

解決の方向へと声掛けをしたりと、

相手が話したい話をしきる前に、

解決しようとすることが多くあります。

 

でも、これをしてしまうとあまり上手くいきません。

 

というのも、相手としたら自分の話を十分に聞いて貰っていませんから、

理解してくれた感じがあまり感じません。

 

さらに解決して欲しいと頼んだわけではないのにも関わらず、

つまりニーズの確認もせずに聞き手が勝手に解決したいものだと

そのように思い込んで解決モードになることも多い為、

ただ聞いて欲しい人からしたらニーズが合わず、

結局聞いて貰えなかったという印象になってしまうのです。

 

実際にこの演習をした受講生は、

解決モードで聞いて貰うと、

何だか圧があったりするし、

ただ聞いて欲しかったのにという気持ちなったという方が多くいました。

 

解決モードで話を聞くことは大切ですが、

まずは相手が話したい話を話してもらい、

それをしっかりと共感し受け止めていくことが大切なのです。

 

しっかりと受け止めて関係性を築いていく、

関係性を大切にした上で、

ニーズを確認し、

ご本人が望んで初めて僕たちは解決へと共に向かっていけるのです。

 

今日はそんなお話をさせて頂きました。

 

さて、次回の「あ、そうだ!傾聴講座」は2月29日(土)です!

残席3ですので、お申込みはお早めに!

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。