傾聴基礎コース

「相手を理解したい。」

そんな思いは大切です。

 

ただこれを形にするのは、案外に難しいのです。

それは僕たちは理解した“つもり”になっていることが多いからです。

 

もちろん、そもそも100%相手を理解するなんてことはできません。

ただ理解しようとしてそのパーセンテージを上げていくことはできます。

その作業が相手を理解しようとすることであり、

コミュニケーションギャップを埋めて、

誤解の少ないコミュニケーションへと繋がっていきます。

 

傾聴基礎コース1日目は、そんなお話と具体的にどのように理解していくのか。

そんなことをお伝えし、トレーニングを行いました。

頭の中のフィルターを通して理解している。

さて、「相手を理解する」為の基本は、

頭の中のイメージを修正しながら聴くことです。

 

僕たちは相手の話を聴く時に、

自分の記憶や体験や、価値観・常識などのフィルターを通して

相手の話の中の足りない情報を埋めて理解しています。

 

例えば、

「昨日の夕飯は魚料理を家族と一緒に食べたんだ。」

というお話も、

「へ~そうなんだ。美味しかった?」

と通り過ぎて理解できるのは、

魚料理=刺身?干物?焼き魚?など

具体的にわからなくても頭の中で、

“魚料理”ってこんなもんだろうっていうイメージがあって、

それで補っているので理解できるのです。

 

また、“家族と一緒に”というその一言も、

家族と一緒に夕食=家族団欒なのだろうとか、

家族が一緒に笑い合っている微笑ましい姿などが浮かんだり、

一緒に食べたんだから家であろうとか、

もちろん外での可能性もありますが、

そこで家の中なのか、外なのかどちらが頭に浮かんでくるかは、

その人の経験によるところが大きいのです。

 

家族と一緒に夕食を食べる=外食という経験が多ければ、

外のイメージでしょうし、

家族と一緒に夕食を食べる=家で食べるという経験が多ければ、

中のイメージでしょうし、

何が浮かぶかはその人の経験と、

家族と一緒に食べるというのは“一般的に”

こういうものだろうという常識なども、

頭に浮かんでくるイメージに影響します。

 

このように僕たちは知らず知らずのうちに、

相手の話の足りない情報を自分の経験や記憶、

価値観や常識などのフィルターを通して穴埋めをし、

理解をする傾向があるのです。

 

このおかげで僕たちは相手のお話を何となく理解出来ているわけですが、

本当の意味で理解をしたいといったときは、

この僕たちが普段している作業が邪魔になってくる時があります。

 

それは、確認せずにコミュニケーションが進む=イメージが修正されないまま進むので、

「え?家族と一緒にって、家族全員じゃなかったの?とか。」

「え?魚料理って、お寿司だったの?(笑)」

とそんなことも起きえるのです。

 

こういったレベルでのミスコミュニケーションであれば、

特に問題はありませんが、大切な場面であったり、

相手が意図していたものをくみ取れなかったりすると、

怒りをかったり、相手に寂しい思いをさせてしまったり、

誤解を生んでしまったりと不本意なことも起きてきます。

頭の中のイメージを修正しながら聴く。

そうならずに、相手が言わんとすることを

なるべく正確に理解するには、

頭の中に浮かんでくるイメージを修正しながら聴く

という習慣をつけていくと、誤解が少なくなります。

 

今日の講義では、そんなトレーニングでした。

それは例えばこんなように。

「マルイに買い物に行きました。」

といったように一言で出来事を語ってもらい、

それを質問をしながら紐解いていく練習です。

 

マルイ=デパートはわかりますよね。

ただどこにあるマルイなのかも、

どれくらいの大きさかもわかりません。

 

買い物といっても何を買ったのかわかりません。

 

買い物といっても、一人でいったのか

それとも恋人?家族?

誰と行ったのかもわかりませんね。

 

そういった不足している情報を

出来るだけ先入観を外して理解してみるトレーニングです。

 

ここで相手が「洋服を買いに行きました。」

といったとしましょう。

 

そうすると、「マルイに買い物に行きました。」

という頭の中の絵に洋服を買っている姿が浮かんできました。

でも、まだその洋服がどんな洋服のことを指しているのかわかりませんし、

もしかしたらですよ。

実は洋服を買いに行ったけれど、買ってないかもしれないですよね。

 

でも洋服を買いに行ったといった時に、

僕たちは自動的に「買った」のだろうというイメージが浮かんできてしまいますから、

その浮かんできた買ったという頭の中の絵は本当だろうか?と確認が必要です。

 

そこで「どんな洋服を買ったのですか?」と聞いていきます。

そして相手が

「実は買おうと思ったコートがあったんですけど、高かったので買わなかったのです。」

と答えてくれたとしたら、

買ったという頭の中の絵がコートをコートを買おうと思ったが買わなかった。

という絵へ頭の中の絵を修正していく聴いていく必要があります。

 

このように僕たちは自動的に頭の中に

勝手にイメージが浮かんできたり、

○○とはこういうものだろうと当てはめて理解する為に

コミュニケーションが成り立っているのですが、

誤解を生むことも多い為、

出来るだけ頭の中の絵を白紙にして、

そして修正して聴いていくことが大切なのです。

 

そうした先に、相手の頭の絵と自分の頭の中の絵を近づける事が出来て、

本当の意味で理解することができるのです。
(理解を近づけるといったニュアンスです。)

 

さて、次回の傾聴基礎コースは7/7(土)スタートですよ!

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。また、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!
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