傾聴

最近は、キャリアコンサルタントの試験を受ける上で、

その試験対策で傾聴を学びたい!

という方がちらほらといらっしゃいます。

 

今回は傾聴実技コースの参加者の方が、

キャリアコンサルタントの試験を受けるらしく、

その対策をしたいということで、

急遽試験対策の講座をすることにしました。

 

というのも実技のお申込みが今回お一人だったので、

流動的に内容を変えることにしたのです。

※写真は傾聴基礎コースの写真です。(笑)

 

以前もキャリアコンサルタントで実技試験を想定したトレーニングを何回かやったことが実はありました。

なので、僕自身はキャリアコンサルタントを受けたことがなく、

資格もありませんし、その実技練習を受けたことがありませんが、

何となく何を重要視しているのかは、受講生の方から聞いているので

何となくではありますがわかるのです。

 

ということで、今回はビデオをとりながら振り返りの傾聴トレーニングを行いました。

 

実際にどんなところが試験で見られるのかを伺っていたので、

その方の聞き方の癖を見ながら、

より上手に聴けるようにサポートをしていきました。

 

キャリアコンサルタントの試験においては、

追跡的な傾聴が重要視されるようですので、

相手の話を丁寧に聴きながら、

出来事の把握とお気持ちを聞いていく。

 

そんなトレーンニングを今回は行いました。

 

出来事や状況の把握は、

キャリアを支援する上では必須でしょうし、

その出来事や状況に紐づいて生じている感情は、

話を聞く上でも肝になってきます。

 

というのも人が理解してほしいのは、

出来事や状況もそうですが、

それよりも気持ちである場合が多いからです。

 

ですから出来事と気持ちが試験でも大切になるようです。

 

傾聴のトレーニングをしていくと、

どうやらその方は状況や出来事の把握がとても長けているからこそ、

気持ちを受け止める配分が減ってしまっていました。

 

ですからトレーニングでは、

相手の気持ちにとりあえず反応してもらう。

質問をする前に、

相手の言葉や気持ちを受け止める。

ということを意識してもらいながら、

繰り返し傾聴のトレーニングを行いました。

 

聴き方はもう癖になっている場合が多いので、

修正には何回も繰り返すトレーニングが大切になります。

 

そうすることで、自分の癖を意識しながら

自分で軌道修正を掛けられるようになります。

 

最初は、それこそ今までの癖が出てきやすいので、

新しいパターンを試すのは難しく感じます。

 

でもそれはただやってきていないだけですので、

回を重ねるごとに次第に出来るようになっていくのです。

 

「難しい~…。」

と言いながらトレーニングに参加してくれていましたが、

難しさを感じるくらいが僕はちょうどいいと思っています。

 

人の話を聞くということは、

たとえキャリアの相談だったとしても、

人の心に触れるということですから、

そこにはやっぱり難しさがあって然るべきだし、

それくらいの気概を感じて取り組んできた人に、

僕は話を聞いて貰いたいなと思うのでした。

 

さてさて、このスクールでは、

「聴く」ということに関するでお手伝いが出来ることであれば、

喜んでやらせていただきますので、

お気軽にお問合せ下さいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。