傾聴講座

今日は、心理ケアカウンセラー資格認定講座でした。

20回目の今日は総合演習をしましたが、「ねぎらい」を中心として、

「明確化」や「焦点化」の技術トレーニングを行いました。

 

「明確化」とは、その名の通り”言葉の意味や行動”などを明確に聞いていくことです。

「焦点化」とは、話の焦点を絞っていく過程のことです。

日常会話では、話が広がったりしますし、

話の焦点が決まらないままに進んでいくこともありますが、

カウンセリングでは時間が決まっていますから、

相手がカウンセリングで扱いたいテーマを一緒に絞っていく過程が大切なのです。

 

また、クライアントが話す言葉というのは、

往々にして抽象的になりがちで、

多くの場合語られる内容というのは、

一般化された経験です。

 

「人間関係が苦手。」

「人前でうまく話せない。」

「仕事で最近上手くいかなくて悩んでいる。」

 

というお話も、

日常生活で体験した経験の中から、

上手くいっていない側面が特に意識に上がり、

そういった経験を束ねて、

上記のような表現になっていることが多いのです。

 

ですから、話を聞いていく時は、

一般化されたその体験を、

少しずつ「明確化」していく必要があるのです。

 

この明確化はカウンセリングの方向性を定めていく上でとても大切な技術です。

 

例えば、先に挙げた「人間関係が苦手」というこの言葉も、

「人間関係」が何を意味しているのかを把握する必要がありますよね。

家族関係なのか?それとも友達関係?職場の人間関係?恋人?

といったように何を指しているのかがわかりませんから、

そういったことも明確にしていく必要があります。

 

そして、上記が明確になってきたらさらにまた明確にしていくことも大切です。

家族関係といっても家族のだれを指しているのか?

友達といっても友達の中のだれを指している?

といったことが違うからです。

 

そして、苦手という言葉もあいまいですから、

ここも明確に出来るポイントでもあります。

 

人間関係で想起されるのは、

コミュニケーションだったり、

人付き合いだったり、

相手への配慮だったりと、

色々なことが想定されますから、

何が苦手なのか?もよくわかりませんよね。

 

ですから、こういったことも明確化の対象になります。

 

ただ、こういったことを一つ一つ立ち止まってやっていたら、

とっても時間が掛かりますし、尋問みたいになってしまいますから、

カウンセリングではよく”場面”を聞きます。

 

先の例で説明していきますが、

ここでは、人間関係が職場の上司との関係であると明確化したと仮定し進めていきます。

 

ここまで明確化したら後はシンプルです。

 

「最近職場の上司との関係の中で、一番苦手だなと感じた場面を一つ教えていただけますか?」

 

といったように場面を聞いていきます。

 

すると例えば「上司に怒られてしまって、自分の意見を言えなかった。」といった答えが返ってきたとしましょう。

これもちょっと抽象的ですよね。

 

確かに怒られたことや、意見を言えなかったことは分かります。

 

でもどのように怒られたのかや、意見を言えなかったというのは、

一言も言えなかったのか?といったようなこともわかりませんから、

より明確化をしていく必要があります。

 

それは例えばこんな風に。

「怒られたということですけれど、どのように何を言われたのですか?」

といったように。

 

勿論、自分の意見を言えなかったということも明確にしていく必要があります。

 

ただ、一つ一つ明確にしていくやはり時間が掛かり、

クライアントさんに負担を掛けたり詰問になってしまいますから、

次のように聞くことが出来ます。

 

「そうですか。それは大変でしたね。思い出したくないかもしれませんが、どのようなことを言われて、○○さんはどのように接したのかをもうちょっと詳しくやり取りを教えていただけますか?」

といったように。

 

このように聞いていくことによって、

より明確に苦手だと感じる上司の方とのやり取り(コミュニケーション)がわかってきます。

 

すると、Aさんがどのような言葉を具体的に言ったのか、

○○さんはどのように反応したのかがより具体的にわかってきます。

 

するとすると○○さんの反応の癖や、

コミュニケーションの癖や、

長所などいろいろと見えてきます。

 

そう明確化する一つのメリットは、

こういったクライアントの反応をより明確に知ることが出来ることなのです。

 

より明確に知ることが出来れば、より具体的な援助が出来ます。

逆に明確化していかないと、

結局援助の方向性も抽象的な形になり、

あまりうまくいかないということも起きてくるのです。

 

今日の心理ケアカウンセラー資格認定講座では、

こういった話もさせて頂き、

この明確化のトレーニングと焦点を絞っていく、

焦点化のトレーニングを行いました。

 

しかし24回というのも振り返るとあっという間ですね。

 

残すところあと3回ですが、

一つ一つ丁寧に、

少しでも身に付くように関わっていこうと思います。

 

さて、時期は10月26日(土)スタートです!

詳しくはこちら

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。
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