傾聴基礎講座

本日は、傾聴基礎コース3日目。

傾聴基礎コース3日目は、非言語コミュニケーションです。

 

私たちが聞く相手の話には、色々な情報が溢れています。

 

でも僕たちは話を聞く時に、相手の言葉という聴覚情報を重視し、

その次に相手の表情である視覚情報を重視します。

 

あまりその言葉の裏にある声のトーンやテンポ・リズムといったような

言葉の背景にある聴覚情報にあまり気づきません。

 

また、視覚情報も表情に偏っていて、

他の身振り手振りや足の動きや姿勢といったような非言語は、

背景に追いやられていて、

あまり意識にあがることはありません。

 

そして、僕たちは「なんだかこの部屋は”ピリピリ”しているな」

といったようにその場の雰囲気や、

「なんだかこの人と話していると気持ちが楽になる。重くなる。」

といったようにその場の空気感や相手の気持ちを感じることが出来るのに、

話を聞く時はあまりそれを感じる取ることが出来ません。

 

なぜなら話の内容を理解するのに忙しく、

次に何を言おうか、何を聞こうかと、

頭で情報を一生懸命に処理しているからです。

 

ですからあまり先に挙げたような非言語情報に意識が回らないのです。

 

でも僕たちが理解したい相手の気持ちは、

言語にも含まれていますが、

非言語にも含まれていますから、

非言語を聞く力をつけて、

相手の気持ちを理解することが大切なのです。

 

では、非言語を聞くというのはどういうことでしょうか?

それは私たちの目で、相手の表情・しぐさ・姿勢といった相手の全体を捉えることです。

例えば、”言葉”を話す時の微妙な表情の”変化”や身振り手振りの力強さ

といったようにこの目で捉えることが出来る視覚情報に気づくということです。

 

非言語を聴くとは、私たちの耳で相手の言葉だけではなく、

その言葉の裏にある声のトーンやテンポ・リズム・強弱の変化を聞き分けるということです。

 

非言語を感じるとは、私たちの体で相手の気持ちを受け取るということです。

相手の話を耳で聞くのではなく、

体が相手の気持ちを受け取る受信機になったかのように、

相手の気持ちを感じとろうとし、感じながら聞いていくということです。

 

こういったことが非言語を聴くということです。

 

言葉ではなくて、

言葉以外の言葉を聴くということです。

 

聞く力というのは、言葉だけを聞く力ではなく、

その言葉に込められた気持ちや思いを聞いていくということでもあります。

 

ですから言葉を上手に聴けるようになったら、

今度は言葉に込められた気持ちや思いを聞く力をつけることが大切なのです。

 

その一つのやり方が非言語を聞く力を身につるということです。

 

今日はその入口の講義を受講生の皆さんにお伝えしました。

人の話を聞くというのは、難しく奥深いです。

 

その世界を体験したい方は、是非傾聴基礎コースにお越しくださいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。