先日スーパーバイズをしていた時のことです。
「他の話をして良いんですか?聞いても良いですか?」
と、そんな質問が出ました。
他の話というのは、本筋(主訴)以外の話という意味です。
カウンセリングをしていると、
他の話を聞いてちゃいけないなんて考えがちの方もいるようですが、
本筋とは関係ないように見える趣味の話や、
好きなことの話をしても問題はありません。
それは本人のリソース(資源)と言いまして、
援助をする上でとても大切になるからです。
また、カウンセリングにもいろいろなやり方がありますし、
クライアントが何を望むかも違います。
その為、全員が全員解決を望んでいるわけではなく、
ただ受け止めて欲しいという方や、
会話をしに来ているという方もいらっしゃいます。
以前に僕がカウンセリングで行っていた施設では、
無料で月に1回カウンセリングを行っていましたが、
そこでは話しに来てくれている方が多かったものです。
ですからその場合は、ずっと困っていることばかりを聞いたら、
逆に間が持ちませんし、本人のニーズとも離れていってしまいます。
その為、話を広げるという会話のスキルが必要になってきます。
聞くスキルというのは、
何もずっと相手が話したい話に留まるものだけではありません。
その他にカウンセラー側が話題を提供したり、
質問を通して、話を展開させていく。
そんな話を広げていく方向性もありますし、
話題を切り替えていくことも、
カウンセリングや日常会話では、
とても大切なスキルになってくるのです。
