葛藤は両方の気持ちに声を掛ける。

『葛藤は両方の気持ちに声を掛ける。』

これは、先日にスーパービジョンという、

カウンセリングのトレーニングを受けていた時に、

気づいたことです。
堂々巡りをしているクライアントに対して、

「何が悪かったんだろう?」と、

振り返りをしながら、先生にこう質問してみました。

「なんか同じパターンを何度も繰り返していて、

結局そのループを止められませんでした。

そのループがこの場面なんですが、

何がいけなかったでしょうか?」

すると、先生はこういいました。

「野川さん、この方は典型的に葛藤していますよね?」

「野川さんが声を掛けたのは、その葛藤している一方だけなのです。」
そう言われた僕は、はたと気づきました。

「あ、そういえば!」と…。
葛藤というのは、自分の中に二つの相反する自分がいることです。

例えば、会社を辞めたい自分 と そのままいたい自分

といったように。
こういった時って、

二つの自分がそれぞれ意見を主張している状態

でもありますから、

「いや~やっぱり辞めたいんだよね。

だってさ、このまま残っていても先がない気がするんだ。」

という「会社を辞めたい自分」が出てきたと思ったら、
「でもね、

なんだかんだ今の職場は人間関係が良いからさ…、

だからもうちょっとこのまま残ってお金を貯めてからでもいいかなと、

そう思うんだけど…、やっぱり…。」

という「会社に残りたい自分」が出てくる。

そんなことが良くあります。
こういった時に、

「会社辞めればいいじゃん。辞めたいんでしょ?」

という方向にばかりに合わせて相槌をうったり、

「そうだよね。新しいチャンスを掴みたいもんね。」

「自分の将来の為に、やりたい方に進みたいね。」

といったように、「会社を辞めたい自分」ばかりに、

声を掛けていると…、

「会社に残りたい自分」が反発してきます。

「いや~そうなんだけどさ、でも…。」

といったように。
すると、結局同じところをぐるぐるしてします。

辞めたいけど、辞めれない…。

といったように。
これが僕がカウンセリングした時に起きていたこと

なのでした。
典型的に葛藤している場合、

その両方の自分に声を掛けてあげること。

つまり、両方の意見を聞いてあげること。

これがとっても大切なのだと、改めて学びました。
なので、先の例だと、

例えばこんなように。
「そうだよね。将来のある会社で働きたいよね。

あなたは人を大切にする人だから、今の会社の人間関係も

大切にしているのは伝わってくるよ。

だからこそ、迷うのは当然だよね。」
といったように、両方にペースを合わせて、

両方に声を掛ける。
典型的に葛藤している時は、

両方に声を掛けることが大切なのです。
こう偉そうに書いていますが、

そう改めて気づいたのでした。

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著者プロフィール

著者 野川  仁
・横浜実践心理学教室 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー

元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。 目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!