今日はフォーカシングの講座でした。
あなたは、フォーカシングって聞いたことありますか?
フォーカシングとは、ジェンドリンという方が作った心理療法の一つです。
ちょっと簡単にご説明をさせて頂きますね。
ロジャースの弟子である、ジェンドリンによって体系化された心理療法です。
私たちが、まだ言葉にすることはできないけれど、意識を向ければ感じられる経験(体験過程)を取り扱い、その体験過程に意識を傾けた際に感じられる感覚と丁寧に付き合っていく過程のことをフォーカシングといいます。
体験過程とは、「なんかこう…。なんていうかな…。」というように、言葉には出来ないけれど意識を向ければ感じられる内的な経験のことです。
その体験過程に意識を傾けた時に、感じられる感覚のことをフェルトセンスといいます。
「こう胸が詰まるというか、重いものがつかえているような感じ。」といったような、そんな感覚のことをフェルトセンスといいます。
フォーカシングでは、このフェルトセンスに寄り添っていきます。
寄り添っていくとは、フェルトセンスを感じたり、イメージをしたりその時々に移り変わる感覚に身を任せ、自分の気持ちや心の動きを感じていく過程です。
この過程で、自分の本当の思いや気持ちに気づいたり、自分の気持が楽なっていくことがあります。
少し小難しい言葉や表現が多かったですが、何となくわかりましたでしょうか?
僕たちは日々色んな気持ちを感じて生きていますよね。
喜びや愛情や、怒りや悲しみといったように、
様々な気持ちを抱えて生きていますが、
そういった気持ちを感じる度に、僕たちの体感覚は変化していきます。
例えば、胸が軽くなるのを感じたり、胸の辺りに温かいものを感じたり、
胃がキリキリしたことを感じたり、胸が苦しくなったり、ぽっかりするのを感じたり。
このように感情と共に僕たちの体は連動して感覚が変化していくのです。
そして、そうやって日々変化してく感情は僕たちに何かメッセージを伝えてくれてるのです。
例えば、怒りは自分や大切な人に被害が及んだことを、
例えば、悲しみは自分にとって大切なものを失ったことを、
例えば、恐れは安全が確保されてないことを。
このように感情は僕たちにメッセージを送ってくれているのです。
ただ、日々僕たちはそういった気持ちに対して立ち止まり、
そのメッセージを受け取ろうとすることはありません。
日々忙しかったり、感情を感じるのが辛かったり、
仕事だからと感情を押し込めて生きているからです。
だから自分の感情が教えてくれるメッセージに気づかずに、
そのメッセージを感じることをせずに、我慢するという選択を取っています。
ただ、そうしていると自分の気持ちがよく分からなくなったり、
かえって辛くなってしまうことがあります。
そんな時は、立ち止まり自分の感情を感じてあげることが大切です。
「なんかこう…。なんていうか胸がつかえるというか、苦しいというか…。」
そんな声にならない、何となくの感覚に寄り添うことが大切なのです。
その寄り添う過程で、その何となくを感じ、言語化していくと、
自分の気持ちに気づいたり、その感情が伝えたいことに気づいたり、
自分を結果的に受け入れたりすることが出来るのです。
このフォーカシングの課程は、特に特別なことをするわけではなく、
とっても緩やかです。
深呼吸をして。
リラックスをして。
自分の内側へと意識を傾ける。
そして自分の気持ちを感じてみる。
一人では最初は難しいから、
一緒にその感覚と寄り添ってくれる人がいる。
辛くっても、悲しんでも大丈夫。
それも自分の気持だから、
その気持ちを逃げないで、
そこに一緒に留まって、
自分を感じてみる。
そんな時間がフォーカシングです。
ストレス社会に生きているからこそ、
立ち止まり、自分といる時間や自分を感じる時間が大切なのです。
今日は受講生にもそんな時間を体験して頂きました。
さて、このフォーカシングですが、
当スクールでは、今はセルフケアレッスンというマンツーマンレッスンで
自分の心のケアの仕方をお伝えしています。
セルフケアレッスンでは、プロのカウンセラーと一緒に
フォーカシングを体験しながら、
自分でフォーカシングが出来るようにお手伝いをしています。
ご興味があれば是非お越しくださいね。
あ、ちなみに僕が担当しているのではなく女性カウンセラーが担当していますのでご安心くださいね。