昨日は、傾聴基礎コースの3日目。

3日目は「非言語コミュニケーション」を磨く日です。

 

人は、言語と非言語の両方に気持ちが表れますが、

会話をしているとついつい言語内容にばかり目が行ってしまって、

非言語に対する気づきがあまりなくなってしまいます。

 

でも、人は非言語でも多くを語っていますから、

非言語にも気づく力を養い、

非言語に出ている無言のメッセージを聞くことも、

カウンセリングだったり、

傾聴だったり、

悩み相談だったりといった場面では、

とても大事になってくるのです。

 

そこで、昨日はビデオを用いて、

実際に観察のトレーニングを行いました。

 

観察をする時のポイントは、

基準点を見極めることです。

 

基準がないと、

変化があったのかどうなのかがわかりませんからね。

 

では、どこが基準点になるかというと、

その人の普段の表情が一つの基準点になります。

 

そして普段の表情に近いのは、

例えば入室してきた瞬間とか、

荷物を置く瞬間とか、

座る瞬間とか気を抜いている場面に表れます。

 

ですからそこをしっかりと観察することも大切なのです。

 

ただ、それは最初は難しいので、

話し始めた時の表情を一つの基準にしても大丈夫です。

 

要するにこの方は、

このような表情・姿勢・声のトーン・身振り手振りなどを

基準としてする方だなと自分なりに定められて、

そこからどのように変わっていったのかがわかればいいのです。

 

こういったことをお伝えさせて頂いて、

ビデオでは、まずは基準点を見つけてもらい、

そこからそれらがどのように変化をしたのかを観察してもらいました。

 

例えば、

「この方は姿勢が後ろに最初下がっていましたが、それがどのように変わりましたか?」

とか、

「手に力が最初あまり入っていませんでしたが、どの瞬間に力が入りましたか?」

といったように、変化を探ってもらうトレーニングを行いました。

 

なかなか気づくというのは、

最初は難しいものですが、

皆さん「面白い!」と言いながら、

笑顔で取り組んでくれました。

 

さて、ビデオでトレーニングをしたら、

今度は声が聞こえない状態で、

僕と土矢の表情やしぐさなどから、

どのような感情があったのかを観察して当てて頂く練習や、

聴覚の気づく力を育むべく、

目を閉じてこれまた二人の会話を聞いて頂いて、

どのような感情やどのような声色の変化があったのかなどを

当てて頂くトレーニングなどを行いました。

 

非言語コミュニケーションって、

確かに難しいですが、

それは僕たちが今まで教わっていないだけで、

実際にやってみると、

やったらやった分だけ伸びていきますから、

すぐにある程度気づける量は増えていきます。

 

そして気づける量が増えていくと、

意識が会話の内容だけに注目するところから、

非言語にもいくようになり、

会話の内容だけに振り回されなくなるのです。

 

人は、言語だけでなく、

非言語でも語っているのですから、

両方聞けるようになっていくのです。

 

すると、今まで以上に相手の気持ちに寄り添うことが出来るようになるのです。

 

こういったトレーニングをしたい方は、

是非傾聴基礎コースにお越しくださいね!

次回は8月29日スタートです。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。