昨日は、セラピーの技術入門講座~フォーカシング編~でした。
フォーカシングとは、自分のまだ言葉にならない未分化な感情と付き合うプロセスです。
言葉にならない未分化な感情とは、こんなシーンを思い出して頂くとわかりやすいかと思います。
「なんかこう伝わるかな、悲しいっていうかこう、なんていうか…。胸の辺りがぽっかりするような…。」
といったように、自分の感情に対して、確かに気持ちは感じているけれど、
明確に言葉に出来ない感情ってありませんか?
これをフォーカシングでは、「未分化な感情」と読んでいます。
この未分化な感情を言葉にピッタリな言葉を見つけたりすると、
先の例だとこのようになりますね。
「あ~、悲しいんじゃないんだ。虚しいんだ…。そっか…、そうだよな。」
って、自分の感情に気づいていき、自分の気持ちを受け入れていく。
なんてことが起きてきます。
フォーカシングは、
この未分化な感情とどのように付き合っていったらいいのかを教えてくれます。
例えば、その付き合い方として、
目を閉じてゆっくりと、自分の体の内側を感じることから始めたり。
その気持ちに「こんにちは」と挨拶をして受け入れたり。
その感情に言葉を掛けてみたり。
その気持ちを感じているとどのようなイメージや言葉、
感覚が湧き上がってくるのかを言葉にしたり。
といったような丁寧に内面の気持ちを感じることで、
自らに気づき、時に受け入れ、時に前に進もうと思い、時に自分の心の奥にある温かさを感じます。
僕たちは、頭と心がバラバラになる時に、悩みを抱えます。
頭で考えていることに、心がついてこないような時です。
そんな時は、頭でいくら考えても、心の方が強い反応がでますから、
いつしか無視できなくなり、前に進むその足が出なくなります。
そんな時は、心との対話が大切です。
フォーカシングでは、そんな心と如何に付き合っていったらいいのか、
ということを教えてくれます。
僕は個人的にこのフォーカシングは好きです。
緩やかなプロセスで、勝手に気づいていくからです。
カウンセラーが変えてやろうとかそういった恣意的な要素がなく、
すごく難しい技法が必要だということでもなく、
何より誰でも簡単にできるところが好きなのです。
昨日は、入門講座ということで、その一端に触れて頂きました。
もちろん頭で考えても仕方がないので、
体験してもらう時間もとっていきました。
皆さん体感できたようでよかったです。(^^
次回は、10月28日(土)です!詳しくはこちら!