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僕たちは、人の話を聞く時に枠組みをあまり意識しません。
枠組みとはつまり「フレーム」の事です。
はい、英語に直しただけです。(笑)
この「枠組」(以降フレームと呼ぶ)とは、
いわゆる考え方であったり、
信念・価値観であったり、
物事の捉え方のことを指します。
例えば、ある出来事に対してAさんは、
「悪いことである。」と考えたとします。
一方、同じ出来事に対してBさんは、
「良いことである。」と考えたとします。
すると、Aさんはそのある出来事に対して、
「悪いことである」というフレームを持っている。
と考える事が出来ます。
一方で、Bさんは「良いことである」といフレームを持っている。
と考える事が出来ます。
このある事は、
私は○○であるということや
私も問題は○○であるということも含まれます。
・私はかわいい。
・私は謙虚。
・私の問題は、自己肯定感が低いこと。
・私の問題は、自分の意見が言えないこと。
これらもフレームに含まれるということです。
横浜さん、ここまでは大丈夫ですかな??
大丈夫じゃない!と言われても、
メルマガなので進めてしまいます。(笑)
さて、どうしてこのフレームのお話をしているかというと、
相手が悩んでいる時に語られることは、
一つのフレームだからです。
「人に意見を言えないんです。」
「自分の気持ちのコントロールが出来ないんです。」
という言葉も、その人本人の捉え方の枠組みを言葉にしている
ということだからです。
つまり、人が言葉にするのは、
ある種その人の枠組(フレーム)を示したもの。
と考える事が出来るということです。
そしてそして、
その言葉にされたフレームは、
本人が本当にそのように考えていることだということです。
聞き手が側が「違う」と感じても、
「いや、その問題は○○じゃなくて△△だ。」と感じても、
それは、本人のフレームではなくて、
あなたのフレームだという事です。
なぜこんなことを書いているのかというと、
僕たちは相手の悩みを聴く時に、
問題というフレームに合わせずに聞くことがあるからです。
「そんなん大したことないでしょ。」
「それって結局○○でしょ。」
といったように、
自分のフレームに当てはめて聴いてしまうことがあります。
すると、コミュニケーションが上手くいかず、
結局、相手は分かってくれなかった。
という心象を持つことが多くあります。
本人にとってその話が
「悩み」ということであれば、
それは悩みなのであって、
その悩みというフレームに沿って聞くことが大切なのです。
ただ、その悩みというフレームに沿って話を聞く時、
それはあくまで目の前の人のフレームであり、
私のフレームではない。
という視点が大切です。
それは悩みを聴いていると、
「無理」とか、
「出来ない」とか、
そういったフレームも沢山出てきますし、
その言葉を鵜呑みにしてしまうと、
私たちの心の中にも、
「無理」「出来ない」
というフレームが出来上がって、
がんじがらめになってしまうからです。
目の前で語られることは、
あくまでその人のフレームのお話。
でもその人にとっての真実であり、
その人が信じてきたこと。
大切にしてきたこと。
だから、それにそって話をまずは聞いてみる。
そして、そのフレームは、
あくまでその人にとっての真実であって、
僕たちの真実ではない。
とニュートラルに聞くこともまた大切なのです。