パターンを崩す

こんにちは!野川です。

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『聞き手として第3者ができるたった2つのこと。』

最近思うことは、

聞いてはいけない言葉もあるという事です。

何でも聞けばいいんじゃないんだなと、

ひしひしと痛感するのです。

コミュニケーションにおいて、

批判的な方がいますよね。

「いやぁ~これをしたいんだよね。」

と相手が言ったときに、

もう一方の人が

「そんなん無理だって(笑)」

「いつもそうやってさあなたは…(ツラツラ)」

といったように、

ああいえばこういう。

ではないですけれど、

相手の意見や考えを正そうとしたり、

批判したりする方っています。

もちろん、僕自身もそうなる時もありますけれど。(^^;

大抵上述のような場合って、喧嘩になったり対立しますよね。

最近、喧嘩ではないですが、

ちょっとそんな場面に出会ったのです。

一方がプラスの事を言うと、

もう一方が一度賛成はするけれど、

心配から批判的になってしまう。

そんなパターンが繰り広げられているのを見ていたら、

あることに気づきました。

それは、ある一定のパターンにはまりそうなとき、

第3者としては、2つの選択肢しかないということです。

「1」パターンを中断する。

例えば、話し手から「Aという話題がでる」と聞き手は、

ついつい批判的になる。

そして、批判的になった場合、話し手は黙って落ち込んでしまう。

といった時、例えばAという話題が出た時に、

第3者が批判ではなく、褒めてみる。

批判的になった聞き手の意見を敢えてさえぎってみる。

第3者が話題を転換する。

などなど、それまでと違うパターンを試みて、

そのパターンの中断を試みることが大切です。

じゃないとやっぱり同じパターンを繰り返してしまうからです。

傾聴を学んでいると、

両者の意見をただただ聞いているという形になりがちですが、

ただただ聞いていちゃいけないことってあるなぁって思うのですよ。

これは、別に2人以上の会話に限ったことではなく、

1対1で話を聞いている時も同じです。

ついつい自分を責めちゃうという方も、

そのキッカケがどこかにあって、

それでやっぱり責めちゃうのです。

「だから、自分はダメなんだ。」

「あぁ、やっぱり自分はダメだ。」

というパターンを繰り返している時、

その「ダメだ。」という言葉を敢えて聞かない方がいい時かもしれません。

「そりゃダメだとおもっちゃいますよね。」と受容しても、

さらにやっぱり落ち込んでしまうなら、

その「ダメだ。」という言葉を聞いてはいけない時かもしれません。

それは受容することで、

パターンを強めている可能性があるからです。

ただこういったことに気づくって、

ちょっと難しいですよね。

だって、ちょっと客観的に聴かないといけないから。

でもでも、こういった事に気づかないと、

コミュニケーションって上達しないなって、

なんだか思うのです。

ただ、自分で書いていてあれですが、

やっぱり難しいな~って思います。(爆)

ええ、「理想」の話です。理想の…。(^^;

「2」意図を汲む

さて、ある一定のパターンにはまりそうな時に、

役立つことのもう一つは意図を汲むことです。

意図を汲むというのは、

言葉の背景にある思いを聞くということです。

「それは上手くいかないよ!」と言う方は、

「心配している」のです。

「もっとこうしないとダメだよ!」と言う方は、

「上手くいって欲しい」のです。

「その人なりに応援している」のです。

このように、一見ネガティブに聞こえる事にも、

肯定的(良い)な意図があります。

コミュニケーションにおいては、

この良い意図を汲むと上手くいくことが多いのです。

例えば、先ほどの「やっぱりダメだ。」という方の場合、

「何度も試してきたんだね。」

「今度は、上手くいくやり方を身につけたいんだね。」

といったように肯定的に働きかけることが必要かもしれません。

「そうやって今までは、自分と付き合ってきたんですね。」

「そして、やっぱりそんな自分を変えていきたいんですね。」

「やっぱり素直に、自分のダメな所を認められるんですね。」

とユーモアをもって話すことが必要かもしれません。

このように、肯定的な意図を汲んで話をすると、

相手の反応が変わってきますから、

会話の流れが変わります。

その為、肯定的な意図を汲むということって、とても大切なのです。

まとめ

これまで書いたように、

あるパターンにはまりそうな時、

第3者として出来ることは、パターンの中断を試みるか、

その言葉の肯定的な意図を汲んで相手に伝え返すか、

というこの2点です。

なんだか聞いていて悪循環にはまっているなという時、

この2点を意識してみてることが大切です。

た~だ、これ。

結構トレーニングがいります!(;゚Д゚)

家族療法のプロは、

この2点の達人です。

ビデオとか見ていると、

本当に見事で、

あと何年かかるかな…。(笑)

と感じます。(^^;

でも、何年かかったとしても、

とっても大切なことだなって思います。

だって、達人は「1」の繰り返されるパターンにも、

肯定的な物語を作り、

新しいコミュニケーションパターンを作っていくんですから。

相談業が上手くいくかどうかは、

「精神分析が上手くなること。」と、

以前に学んだ先生が言っていました。

でも、僕はそれは違うなって当時も感じていましたし、

今もやっぱり感じます。

「相談業の成否は、如何に相手が大丈夫だ。」って

感じれるかだと思います。

「如何に肯定的な側面を見れる心を育むか」だと思います。

今回ご紹介したこの「1」と「2」は、

まさにその賜物なんだと思います。

僕たちが「1」と「2」を難しいなって感じるのはきっと、

僕たちは、まだ相手を信じることができることが沢山あるということ。

肯定的側面をまだまだ僕たちの心の目は見れるということ。

つまり、まだまだま~だ沢山成長できるということなのです。

お読みいただきありがとうございました!

 

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・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。