伝えることは、スポーツする時と同じ。
「フィードバックが大切なことはわかりました。
でも、どの程度までフィードバックしたらいいんですか?」
「どの程度というのは…??」
「ん~、伝えた時にどの程度まで踏み込んでいいのかなって。」
こんなやり取りが実は講義中に多かったりします。
それは、丁寧に聴いた先に「伝える」こと、
つまり、フィードバックが大切ですよ。
ということをお伝えしているからなのですが、
こういう質問は、多くの場合「恐怖」が隠れています。
・傷つけたらどうしよう。
・嫌われたらどうしよう。
・違っていたらどうしよう。
そんな恐怖が隠れているのです。
そして、裏を返せば、
・傷付けたくない優しさ。
・嫌われたくない。このままの関係を維持したい願い。
・正しくものごとを伝えたい思い。
が隠れているわけです。
そういった気持ちがあれば、
そもそも過度に傷つけたりすることはないと思いますから、
大丈夫なんですが、
結局「伝えて」みないとわからないことの方が多いのです。
伝えない限りは、相手から「答え」は返ってこず、
ずっと推測のままです。
そして、せっかくの伝えたい思いも秘めたままです。
ちょっともったいないじゃないですか。
だから僕は伝えた方がいいとそう思っているわけです。
ただ、やっぱり伝えた結果はコントロールできませんから、
後悔することも沢山あります。
「うわ~、余計なこと言っちゃった…。」と、
反省も沢山あります。
でも、積み重ねていくと伝え方が分かってきます。
どの程度まで伝えればいいのかも分かってくるのです。
このプロセスは、スポーツと同じです。
例えば、テニスなどの球技では、
どの程度の力で打てば(蹴れば/投げれば)いいのかわかりません。
だから、実際にボールを打ってみないといけません。
こう打ったら良いだろうな。
といくら頭の中でイメージしても、
実際に打ってみるとその通りに行きません。
そこで、何回も素振りをしたり、
実際にボールを打ってみて、
そのフィードバック(結果)をみて、
修正して上手くなっていくのです。
伝えるということも、
そういった意味では、
スポーツと同じなんじゃないかなって思います。
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