相談の場にあるのは悩み、聞くは人生
「セラピーの最も重要なツールは患者であり、前進を促すのに必要なものを提供するのは、学びと体験に満ちた患者の生涯である。」 ミルトン・エリクソン
僕たちは、ご相談を受ける際に、相手を変えようとすることがよくあります。
一見受容しているように見えて、変えようとすることもあります。
それは例えば、「その気持ちはわかるよ。でも○○しないとさ!」といったように。
そして、そういう○○ということは、大体多くの相談者が実行できずに終わってしまう。
なんてこともよくあります。
もちろん、冒頭のミルトン・エリクソンのように、
相手の学びと体験に満ちた人生を受け止め、
理解し、それを改善へと向かうリソース(財産)として使うことはなかなかできることではりません。
ただ理解しようとすることや、
受け止めようとすることはいつだってできます。
一生懸命に生きている人の今を、
その人生を、その生涯を聞いてみよう。
悩み相談で持ち込まれるのは、
悩みという人生のほんの一部分。
その人の人生は、他にも沢山あるのだ。
