友人の悩みを聞く時って、困ってしまう事も多いものです。
「そんな話されてもなんて答えたらいいかわからない。」
「話が重くて、自分には負担が重すぎる。」
「良いことを言ってあげたいけれど、言葉にできない。」
「ついつい、アドバイスをしてしまって聞けない。」
などなど、悩みを聞く側が頭を抱えてしまう…。
なんてことも起こったりもしますね。
すると、悩みの聞き方をネットで調べて、
「どのようにしたらいいんだろうか?」
「どう答えるべきだったんだろう?」
と答えを求め、スキルを得ようとしますよね。
その時に注意して欲しい事があります。
それは、そこに書いてある多くのスキルや心構えは、
心理カウンセラーとして話を聞くことがベースにあることが多いということです。
一般的にこのような悩みを聞く時に注意をすることとして、
受容や共感・アドバイスをしない。
ということが挙げられがちですが、
これはあくまで心理カウンセラーとして話を聞く時の心構えであり、
友人として接する時には当てはまらないケースも多いのです。
例えば、心理カウンセラーとして話を聞く時に、
身体的接触を持つことは好ましくないとされています。
その為、ハグしたり、相手の手を握ったりすることはありません。
それには、いろんな理由があるからなのですが、
これを友人であるあなたがしちゃいけないかというと、
そうではありません。
むしろ、目の前の友人が泣いていて悲しんでいたら、
抱きしめてあげる事が必要かもしれません。
カウンセラーは、基本的には涙を見せませんが、
友だちなら一緒に泣くことだって大切です。
アドバイスもカウンセラーはあまりしませんし、
意見を押し付けることもありません。
でも、友だちとしてなら自分がこうだと思ったことを伝えることも大切です。
相手の意見が受け入れられない時、
「No」と言えることだって大切です。
共感で気ない時、
「ごめん、やっぱりわからない。」
と正直に伝えることだって大切です。
相手の気持ちをくみ取らずに、
「間違っている!」と言ってあげることも時には大切です。
一番大切なのは、あなた自身がどのようにその友人と接していって、
悩みを抱えている時に、どのような聞き手になりたいのか?
どのような支えになりたいのか?
そして、カウンセラーではなく「友人」としてどのように接したいか?
ということを決めることです。
その目指すところが、
心理カウンセラーの態度に似ているのなら、
そういった態度やスキルを学ぶことが大切です。
でも、もし励ましたい。
元気になって、具体的に一歩を踏み出し欲しい。
そんな思いを持っているのなら、
コーチングを学んだ方がいいかもしれませんし、
聞くのではなく、
「俺についてこい!」というように、
背中を見せることが大切な時があるかもしれません。
どんな支えになりたいのかによって姿勢も変わりますし、
学ぶことも変わってきます。
実は何よりも大切なのは、あなたがどのように接していきたいのか、
その為に何を学ぶのかなのです。
