コミュニケーションの幅を広げる

この教室での話の聞き方は、

「相手のペースに合わせて聞く」

という1点に絞っています。

 

ただ、話しの聞き方には色々とあって、

「相手に合わせない」という聞き方もあります。

 

ペース合わせの極にある、合わせない聞き方。

これは聞くというよりも、自分のペースに巻き込むといった方が

正しいかもしれません。

ただ、「巻き込む」といっても「?」な方もいますので、

そんなあなたの為に、ちょっと過去を振り返ってもらいましょう。

 

「なんだかこの人と話していると元気が出る。」

「なんだか一緒にいると気分が落ち込む…。」

 

といったような経験がありませんか?

これは、相手からの影響を受けているということで、

ここでは、「巻き込まれる」と表現しています。

 

相手の状態(気持ち)が伝播して、

自分の状態(気持ち)がリードされる。

とも表現できます。

 

この巻き込れる状態を作り出す事が出来る人は、

カリスマやリーダーと言われる方々です。

 

彼らには不思議と人を巻き込む力があります。

つまり自分のペースに引き込み、

自分の影響を与える力があるのです。

 

話を聞くというコミュニケーションにおいても、

やはり自分の状態というのは相手に伝わります。

その為、否応なしに影響は相手に与えてしまいます。

 

相手に合わせる聞き方は、

限りなく影響を低くするやり方ですが、

合わせない聞き方、

つまり自分のペースに巻き込む聞き方は、

敢えて影響をそのまま与える聞き方です。

影響を与えて、自分のペースに引っ張り、

上手くいけば気持もあげることができます。

 

このように、合わせる聞き方と合わせない聞き方があるわけですが、

 

どちらがいいというのはありません。

それぞれの良いところがありますからね。

 

それで、この講座にもたまに合わせずに、

自分のペースに巻き込むことが上手な方が来るのです。

すると、合わせるのにとっても苦労するのです。

 

それは、合わせる聞き方が合わせない聞き方の対極にあるからです。

でも、だからこそ学ぶ価値があるのです。

 

コミュニケーションの幅を広げるのは、

対極を学ぶことです。

 

合わせることが得意な人は、

合わせずに巻き込むコミュニケーションを。

 

巻き込むコミュニケーションが得意な人は、

巻き込まずに、相手に合わせるコミュニケーションを。

 

といったように、対極を学ぶことで幅が広がるのです。

 

ただ、ちょっと苦労します。(^^;

それは今まで全然やってこなかったコミュニケーションだからです。

でもでも、それだけに幅が広がりますから、是非取り組んでみて下さいね。

 

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。