相手に考えてもらったり、
意見を求める時に使う
「どう思いますか?」というフレーズ。
これは、案外カウンセリングの中で効果的だなと最近感じます。
では、なぜこの「どう思いますか?」フレーズが効果的なのでしょうか?
それは、このフレーズを使うことによって、
相手に考えてもらったり、
相手の考えを引き出すということが出来るからです。
カウンセリングにおいては、
相手に考えてもらうということが大切ですから、
自分が伝えたことに対して、どのように考え/感じているのか?
ということを答えてもらうことを通して、
自分で答えを考えたり出したりするプロセスが大切なのです。
ですから、そのプロセスを支援する為に今回のフレーズは効果的になりえるのです。
また、このフレーズですがアイメッセージ(自分の立場からの意見)を言う時に、
最後にこれらのフレーズをつけることで、
あくまで自分の立場から伝えていますよということを強調して、
前文の話を押し付けているわけではないと暗に伝えて、
抵抗を下げる効果も期待できます。
では、早速いくつかの使い方の例をご紹介します。
「お話を伺っていると、今は会社に行きたい気持ちよりも休みたい気持ちが強いように思いますが、ご自身はどう感じ(思い)ますか?」
→アイメッセージの後に追加することで考えを求める。
「○○さんに当てはまるかどうかわからないけれど、一般的にはそういう時は▼▼をすることが役に立つと言われているけど、この考え方はどう思いますか?」
→直接アドバイスするのではなく、一般論として役立つ情報提供を伝えながら意見を求める。
※これしたら?というようにアドバイスの形ではなく、あくまで情報として提供して考えを求めます。
「話を聞いていると○○さんは、もしかしたら▼▼というような意味ではなく、××という意味で伝えた可能性もあるかもしれないなと感じましたが、この考えはどう感じますか?」
→押し付けるのではなく自分の意見として伝える。
このように情報提供として伝えて考えを求めたり、
非言語のフィードバックをする時に追加したり、
この他にも様々な用途で用いることが出来ますので、
是非使ってみてくださいね。
ただ、これはある程度心の元気度が高い方向けであり、
ある程度気持ちの整理が出来ている方には有効ですが、
混乱している方や心の健康度が高い方には、
負担が大きい質問になりますので、
ちょっとだけ注意が必要です。
また、質問を求められた時に
「あなたはどう思いますか?」
という言葉も、
時と場合によっては信頼関係を崩しますので、
注意が必要です。
こういった注意事項を守りながら、
ご自分なり「どう思いますか?どう感じますか?」
というこのフレーズを活用してみて下さいね。