混乱した人の話を聴く2つのポイント。

悩みを聞いていると、相手が混乱しているケースが良くあります。

悩みじゃなくてもそういったケースは良くありますよね。

あなたは、そんな時に大切なことって何だと思いますか?

今日は、その大切なことを二つの方向性でお話をしていこうかなって思います。

1.話を整理すること。

混乱している相手というのは、頭がこんがらがっていますから、

自分が今何に困っていて、どうしたらいいかわからないのです。

つまり、右も左もわからない状態と言えるのです。

 

そんな時に役立つのが≪話を要約≫することです。

これが混乱している方の頭の中の整理に役立ちます。

要約は、読んで字のごとしで、相手の話をまとめてあげることです。

『結局~ということですよね。』というように。

 

例えば、

「今、Aとういう出来事があって、Bという気持なっているんですね。

でも、やっぱり本当は、Cをしたいけど、Bという気持ちに引っ張られて出来ないんですね。」

というように、話をまとめてあげると、相手にとっては、

目の前で何に悩んでいるのかを明確化してくれる人がいるわけですから、

「そうそう!」なんてことになる事も多いのです。

2.気持ちを整理してみる。

混乱している時に、整理をする際に役立つもう一つのこと。

それは、相手の状況や現状そのものを整理するのではなく、

気持ちの整理を手伝ってみることです。

 

私たちは、混乱している相手を目の前にした時、

まず取り組むのが状況や出来事や事実の整理です。

 

それもとっても大切なのですが、

そちらから入ると返って時間がかかる場合があります。

 

それは、相手が混乱していたり、よくわからなくなっているのは、

状況や出来事自体ではなくて、その状況や出来事を通じて起きた気持ち(感情)だからです。

 

そして、状況や出来事の裏には感情が紐づいていますから、

感情を整理すると状況も整理されてくるのです。

 

状況から始めても、感情から始めても、

”整理される”という点では同じですが、

かかる時間が全然違うのです。

 

さらに、人が混乱している時の多くは、

自分の気持ち(感情)に圧倒されてしまっているケースが多い為、

感情の整理から入った方が、役立つケースが多いのです。

 

でも、感情の整理というと、どういうこと?

と思いますよね。

 

感情の整理をする際は、感情のフィードバックと、感情の整理して伝え返す。

というこの2つが役立ちます。

感情のフィードバック

これは、感情を整理する際にも役立つ技法です。

ただ、あまりイメージが出来ないかと思いますが、例えばこんな事です。

「なんだか○○の話の時に、声に力が入ったように聞こえます。」

「このお話の時だけ、いつも視線が落ちていますが、何かあったんですか?」

「今のお話を伺っていると、なんだか喉が詰まったような感じがします。」

といったように、相手の非言語のフィードバックをすることです。

 

人の気持ちは、非言語に出ますから、それをフィードバックすることで、

気持の整理を手伝うのです。

 

フィードバックする際のポイントは、

目で見える視覚情報だけではなく、

耳で聴こえる、声のトーンやリズム、テンポなどの聴覚情報、

体で感じる、伝わってくる体感覚などの体感覚情報といった五感をフルに使うこと。

これがとっても大切になってきますが、これをするにはちょっとトレーニングが必要です。
傾聴基礎コース3日目にありますので、もしご興味がるかたはお越しくださいね。)

感情の整理

そして最後に、ご紹介するのが感情の整理です。

これは先ほどご説明した話の要約の感情バージョンです。

要約が主に話の内容であるのに対して、感情の整理は、感情の要約をするということです。

 

例えば、、、

「本当は、会社を辞めたいんだよ。でも怖いんだよね。次も決まってないし。」

「でも、今のまま仕事を続けてもこの会社には先がない。

だから、将来のことを考えて、

転職してもっと安定した生活が欲しいんだ。」

「ただね、辞めてどうするの?彼女にも言われていてさ。

昔はなんでも応援してくれていたのに、

なんだか最近、おれのやることになんでも反対してくるんだよ。

もう飽きられちゃったのかな…。まだとっても好きだよ。

でも今のままの生活づづけていたら、

自分が持たない気がしてさ。自分の為にも、辞めたいんだよ。

でも、彼女にはなかなかこれは言えなくてね。いったら嫌われそうでさ…、

私のことはどうするの?って。もうどうしたらいいか分かんないんだよ。」

 

といった方がいた時に、いろんな気持ちがあるのが分かりますよね。

・会社を辞めたい気持ち=今の生活に区切りをつけたい気持ち。

・でも、次も決まってなくて怖い気持ち。

・転職して今より安定した生活をしたい気持ち。

・彼女に捨てられてしまうんじゃないかという恐れ。

・彼女のことがとても好きで大切にしたいという気持ち。

・だからこそ、言えない気持ち。

・自分を大事にしたい気持ち。

こんなに沢山の気持ちが出ているわけですから、混乱するのももっともなのです。

 

こういった時に、大切なことは、こういった気持ちを一つ一つ伝え返すことです。

「会社を辞めて、今の生活に区切りをつけたい気持ちもあるし、辞めるのが怖い気持ちもある。

でも、今よりも安定した日々を転職して手に入れたい気持ちもあるんだね。

そして、最近は彼女がいろんなこと反対しいるように感じていて、離れていってしまうんじゃないかと、そんな不安もあるんだね。ただ、それは彼女を大切に思うが故なんだね。

ただやっぱりこのままでは自分が…。って悩んでいるんだね。」

といったように。

 

このように伝え返す事で、気持が整理されてきます。

そして、この先がとっても大切なポイントなのですが、

こういった沢山ある気持の中で、何が一番気になっているのかを聞くことです。

 

「今言ったみたいにいろんな気持ちがあるよね。

それで、何が自分の中で一番気になっている(問題だと思う)?」

 

と聞いてみるのです。

 

なぜこれが大切かと言うと、

まず、人は自分の中のいろんな気持ちに気づいていないことが多い為、

感情の整理が役立ちます。

そして、整理が出来たらその中で何に取り組んでいくかを決めること。

つまりそのいろいろある気持ちの中のうち、本人が扱いたいことを一つに絞ること。

これによって、目下自分は何に取り組んだからいいのかが見えてくるのです。

 

混乱状態はいろんな気持ちという靄がかかっている状態です。

その状態では、目の前が見えません。

その為、最初はその靄の正体を明らかにし(感情の整理)、

靄をすべて晴らそうとせずに、晴らしたい靄を一つに絞る。

すると、目はその靄に行きますから、エネルギーも一つに集中できるのです。

 

 

 

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著者プロフィール

著者 野川  仁

・横浜実践心理学教室 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー


元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。 目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!