早速行きましょう。

③対応力の瞬発力を上げるトレーニング。

youtube で検索した動画をみながらこれもやります。
 
これは、動画を見ながらクライアントの方の話を聞いて、
自分だったらこう質問する、
 
自分だったらこう言葉を掛ける、
 
という言葉を実際に口に出していってみます。
 
 
カウンセリングでは、結構瞬発力が求めれます。
 
 
あの時言おうと思っていたのにでは、
 
ちょっと遅い場合がありますから、
 
瞬発力をつけるトレーニングです。
 
 
また、動画ですから停止して考える時間も出来ますから、
 
すぐに出なくても、
 
こまめにフィードバックを考えていって、
 
言葉を出せます。
 
 
その際に、言葉の種類は一つだけではなく、
 
様々な方向性で言葉を発してみることも、
 
バリエーションに繋がりますから有効です。
 
 

④感情を感じ分けるトレーニング。

 
これは、以前に紹介したトレーニングですが、
 
ちょっと難しいです。(;’∀’)
 
 
ですので、最初は僕の先生である原田先生の
 
「心を読み解く技術」を読むことをお勧めします。
 
 
読んだ上で、感情を表す言葉を自分の体の感覚と、
 
浮かんでくるイメージや対象等を意識して区分けしていきます。
 
 
例えば、「無力感」と「虚しさ」は何が違うでしょう?
 
無力感は、無気力とは違います。
 
無気力は気力がわかない状態です。
 
 
無力感とは、漢字の通り力がないと感じることです。
 
 
家族の力になりたいのに力になれない時、
 
無力感を感じます。(無気力とはこの場合言いませんよね。)
 
 
そして、無力感を感じる時というのは、
 
大抵何とかしようとした後に感じます。
 
 
「自分ではどうしようもない。」
 
それを認めた時に生じる気持ちで、
 
意識の対象は、何も出来ない自分に向かいます。
 
自分が本当に小さな存在に思えてきます。
 
 
すると、悲しみも襲ってきます。
 
 
自責感も襲ってきますが、
 
諦めさせようとする気持ちが強く出てきます。
 
 
「もう無理なんだ。」
 
「自分には到底敵わないんだ。」
 
 
といったような気持ちが無力感です。
 
 
怒りも湧いてくる時があるでしょ?
 
と思うかもしれませんが、
 
怒りを感じる時は悔しさです。
 
 
ですから、無力感を感じ、悔しさも感じているのです。
 
 
一方で虚しさとは、
 
これまで価値を置いてきたものが、
 
失われてしまったように感じた時に生じる気持ちです。
 
 
無力感が自分の力のなさに意識が行くのに対して、
 
虚しさは、漢字の通り虚ろな感じが意識されます。
 
 
そして胸のあたりにある虚ろな感じを意識すると、
 
悲しみが沸き上がってきます。
 
 
「以前は、楽しかったのに何で今は楽しくないんだろ…。」
 
「なんでこうなってしまったんだろう…。」
 
 
と悲しみが以前の自分が大切に感じられていたものを思い出させてくれて、
 
今それがないことへの対比で悲しくなります。
 
 
といったようなことをやっていくんですが…。
 
ちょっと難しいので、気が向いたらやってみてください。(;’∀’)
 
 
コツは、似たような感情を区別することです。
 
 
例えば、嫉妬、妬み、羨ましいとかです。
 
 
その際に、
 
どんな場面で湧く感情であるか。
 
その感情が湧く時、体の感覚は?(どこに意識が向くか)
 
その感情が湧く時に、湧いてくるイメージは?(心の向く先)
 
 
といったようなことを区別していきます。
 
 
はい。難しいですね。(;’∀’)
 
 
でも、これが出来てくると人の話を聞いた時に、
 
感情が理解しやすくなります。
 
 
※概念を整理しておくのも有効です。
 
共感と同情
 
状態と感情
 
状況と状態
 
目標と目的
 
抑圧と感情の鈍麻
 
フラッシュバックと思い出す。等。
 
 
それぞれの言葉の中身と違いを整理しておくと役立ちます。
 
 
僕たちは、ある日本語が具体的にどんな概念かを意識していないで使っています。
 
 
正しい日本語を使うということは、
 
カウンセリングで実は結構役立つんじゃないかと感じています。
さて、いかがでしたでしょうか?難しいものも多かったかもしれませんので、やれそうなものがあれば気楽な気持ちで取り組んでみてくださいね。
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。