ミラーリングのテクニック

ミラーリングは、ラポールテクニックの一つ。

ミラーリングとは、結論からいうと相手の姿勢やしぐさといった非言語を真似することで、

相手と信頼関係を築くラポールの技術の一つです。

 

さて、いきなりラポールという聞きなれない言葉が出てきましたので、

その言葉をまずは簡単にご説明しましょう。

「ラポール」とは、カウンセラーとクライアント間でお互いに安心して、

感情の交流(やり取り)が出来る状態の事です。

 

よくラポール=信頼関係と訳されることがありますが、

それは実は正確ではなく、ラポールとは上記のような状態のことを指します。

 

ただ、お互いが安心して気持のやり取りが出来る状態を

人は信頼関係として感じたり、認識したりすることが多い為、

信頼関係と直訳されているのでしょう。

 

さて、少し話は逸れましたが、このラポールを作っていく為には、

3つのテクニックがあると言われています。

 

その3つとは、バックトラッキング(オウム返し)ペーシング・ミラーリングです。

そう、ミラーリングとはラポールの技術の一つのなのです。

今日は、このラポールの技術の一つであるミラーリングをお話していきますが、

他の二つのテクニックが気になる方は、リンクを貼っていますので、

そちらの記事を読んでみて下さいね。

ミラーリングとは?

さて、では具体的にミラーリングとは何をするんでしょう?

実は僕たちは知らず知らずのうちにミラーリングを既に行っているのです。

「どういうこと?」と思ったあなた。

 

ちょっと思い返して欲しいのですが、こんなことってありませんでしたか?

仲が良い友人や家族又は、恋人と一緒にお茶をしている時、

相手がカップを取って飲むタイミングと自分がカップを取って飲むタイミングが

ばっちり合った時です。

 

もしくは、自分が足を組み替えたり、姿勢を組み替えると相手も同時に足を組み替えたり、姿勢を変えたり。

 

そんなことってありませんでしたか?

 

きっと思い返して頂くと一つや二つ簡単に思い出せますよね。

実はそれが冒頭で既にご説明した通り、ミラーリングなのです。

ミラーリングは、相手の姿勢やしぐさといった非言語を真似することで、

相手が親近感を感じてくれる効果があるのです。

 

人は似た人が好きになりますし、似た人に安心感を感じる傾向がありますから、

それを利用しようというわけです。

 

ただあからさまに真似すると、嫌がられますから注意が必要ですし、

相手がのけ反って話している時に、自分ものけ反って聞いたりは出来ないですよね。

人は真似されるのは嫌いですから、やりすぎには注意が必要です。

 

そこでお話を聞く時は、一番最初の座るタイミングでミラーリングをするのがオススメです。

一緒に相手と座ることも同じ仕草をするという点でミラーリングになりますし、

何より一番最初の座るタイミングは相手は油断していますから、

まさかその時に姿勢や座る位置を合わせられているなんて思いません。

 

だからその時が最初のチャンスなのです。

 

相手の座る位置や姿勢を見ながら、自分も真似しながら座る。

すると最初の段階でミラーリングをして聴く事が出来るのです。

 

勿論、ピタっと合わせることは一回で出来ませんから、

椅子を引くふりをして微調整していきます。

これは、何回か練習すれば簡単にできますからよかったら試してみて下さいね。

 

あ、そういえば大切なことを言い忘れましたが、

実はこのミラーリングは、真似をすることが大切なわけではありません。

いくら相手と同じ座り方をしたとしても、

タイミングを合わせたとしても信頼関係は残念ながら築けません。

 

え?と思ったあなた。

その理由をこれからご説明していきますので、もうちょっとだけお付き合いください。

ミラーリングの本質は真似することではない。

真似してもあまり意味がないなら、なぜミラーリングをしていくのでしょう。

 

それは、ミラーリングをしていると不思議なことに

相手の気持ちが聞き手側に伝わってくることがあるのです。

 

そして、その伝わってきた感じをコミュニケーションで活用することができる為、

ミラーリングはとっても有効なのです。

 

気持ちが伝わってくるっておかしなこと言うな…。

そうあなたは感じるかもしれません。

 

でもちょっと待って下さい。

あなたもこんな体験をしたことや、こんな感じを味わったことがありませんか?

会議室や学校や、家に帰って部屋に入った途端、

ピリピリしている、張りつめている感じがする。

なんだかイライラした感じがする。

といったようなことはありませんでしたか?

 

他には、なんだかあの人と話すと自分まで気持ちが重くなる。

なんだかあの人と話していると気持ちが楽になる。

自分まで楽しくなる。

 

そんな経験はありませんか?

 

きっと一度や二度は絶対にありますよね。

このように僕たちは、なぜだかわからないですが相手の気持ちを感じる力があるのです。

 

だからこそ、相手の気持ちが伝わってきても、相手の気持ちを感じることが出来ても、

実は別段不思議なことではないのです。

 

ミラーリングの本質は、相手の非言語を事細かに真似ることで

相手の気持ちを感じることが出来ることにその本質があるのです。

 

これは、体験した方にしかわからない為、ここでいくら書いても“疑問”は残るかと思います。(汗

 

ただ、相手にある気持ちを感じてもらい、

表情や姿勢、手の位置、目の開き方、視線、足の開きなど、

こと細かに真似ていくと、相手が感じている気持ちを自分も感じることが出来るようになるのです。

 

そして、そのトレーニングをしていくことと、ペーシングのトレーニグを積んでいくと、

相手の話しを聞いていて、同じような姿勢で座り、相手にペースを合わせていくと、

何だか喉が詰まるような感じがしたり、その握り拳が怒っている感じがしたり、

必死で悲しみを耐えている感じがしたりと、様々なことが伝わってくるのです。

 

それをフィードバックとして伝え返していくのです。

「なんだかお話を聞いていると、喉が詰まるというか言いづらい感じがあるのですが…。」

「さっきからお話を聞いていて、すごいイライラしているお気持ちがあるように感じるのですが…。」

「何か必死でこらえているお気持ちがありそうですが、そのお気持ちは今は話さなくて大丈夫ですか?」

といったように、言葉の内容に対するフィードバックではなくて、

感じたことをフィードバックする、非言語のフィードバックをすることが出来るようになります。

 

言語的なフィードバックは、頭と頭同士のコミュニケーションになりますが、

非言語のフィードバックは、心身とのコミュニケーションになりますので、

より相手の言語の裏にある気持ちにタッチできるのです。

 

これが、ミラーリングをする意味と本質なのです。

 

ただ、文字でご説明するだけですとなかなかよくわからない方も多いと思います。

もしご興味がありましたら、傾聴基礎コースでこのミラーリングを行っていますので

体験したい方は是非お越しくださいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。また、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!
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