「解決しない時間をつくる。」解決しない時間を作る。

これは、僕がカウンセリングの先生に教わったことです。

 

僕たちは、話を聞くとについつい解決しようとしちゃいます。

男性の僕は女性の方よりその傾向が強くって、

話を聞くと、

「何とかしなくちゃ」

「解決しなくちゃ」って気持ちがむくむくと湧いてくることがありました。

 

すると、あんまりに相手のことが見えなくなってしまう。

勝手に気負ってしまうし、

相手に気づかなくなってしまう。

そんなことって多いのです。

 

「この問題の原因は何だろう。」

「どうやったら解決できるだろう。」

「なんのワークがいいだろう。」

色々と考えていると、相手に気づかない。

しかも、僕たちは話を聞き始めた時から、

何とかしようとこのように考えることって多いですよね。

 

でも、そうすると相手が見えなくなってしまう。

相手が話をし始める時って、

一番気持ちが出始めている時であって、

そのわずかな時間の中に、

相手のもっとも訴えたいことがあらわれていることって多くあって、

「解決しなくちゃ」っていうモチベーションは、

その聞き方は、その大切なものを聞き逃してしまう。

 

だから、一番最初は「解決しない時間をつくる。」こと。

これが大切だよって。

僕の先生はそう教えてくれたのでした。

 

だから、話を聞く時って、

最初は解決しようとして聞かない。

それよりも、相手そのものを見て、

相手そのものを聞くこと。

 

ちょっぴり難しいけれど、

そんな時間がとっても大切なんだって、

僕はそう学びました。

 

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。