「人は問題ばかりを抱えているわけではありません。」
この言葉を言われたのは、
カウンセリングのトレーニングを受けている時、
僕がクライアント役をしていた時に、カウンセラー役だった方に
先生が言った一言でした。
それははっとした一言でもありました。
悩みを聴く≠問題を聞く
僕たちは誰かに相談された時に、
状況を理解したいと思いますよね。
だから、何があったのか?
どんな経緯だったの?
というような事情を聞きますよね。
そして、何が原因でそんなことが起きたのか?
と、原因追及もしたくなります。
だって、原因が分かれば対処ができると思うからです。
でも、ある程度原因や問題を聞いたら、
次のステップに移る必要がありますが、
あんまりこれをうまくできない方が多いのですね。
それもそのはず、誰も教えてくれないからです。
なので、問題や原因を”聞きすぎ”てしまって、
かえって相手を落ち込ませてしまったりするという、
お互いに望んでないことが起きてしまう事があるんです。
その時は、「え~!なんで…。」と叫びたくなります。(^^;
問題枠から結果枠へ
人は乗り越えたくて悩みを話しますから、
問題ばかりを話したいわけでも全くなく、
原因を本当にしりたいわけでも案外なくて、
とにかく今の状況を打破したいのです。
だから、ある程度問題を聞いてわかってきたら、
今度は未来に向かってお話を聞いていくっていうことが、
とっても大事になってきます。
つまり…、
「悩みはわかった…。」
「では、目の前の人はどうして行きたいんだろう?」
「どのように打破していきたいんだろう?」
というどのような結果を望んでいるのかを聞いていくことって、
と~っても大切なんですよ。
悩みがどうなったら解決なの?
という、解決像のお話をしていったり、
「じゃ~、その解決に向かって”今”できるほんのちょっとの目標って何があるかな?」
といったように、解決に向かう今からのお話をしていく。
それは、問題ばかりに目を向けるのではなくて、
これからの目の前の人の意志に目を向けることでもあります。
なので、問題ばかりを聞かずに、
「何が解決なのか?」
「じゃ、本当はどうしたいの?」というお話をしていくこと。
それが聞く時に一つ大切になってくるのです。
※ちなみに、どうしたいの?といっても、わからない。
と答えるケースがありますが、その場合は、気持の整理が必要だったり、
一緒に探すプロセス自体が大切だったり、
わからないままにしておくことそれ自体も大切だったりしますので、
全員に共通するわけではないのであしからず!です。