出来ない!⇒心配してる事を聞く

出来ない!⇒心配してる事を聞く

「~ができない。」

と言われることは、案外多いものですよね。

「伝えることが出来ない。」

「仕事に行く事が出来ない。」

「人前で話す事が出来ない。」

「そんなこと聞くことが出来ない。」

などなど、できないということは意外と多いものです。

この「できない」という言葉が出る理由は、

それを行動に移した結果を予測していて、

それは避けたい!と感じているからこそ、

「できない。」という言葉が出てくるのです。

つまり何か悪いことが、避けたいことが起こると、

そのように「心配」しているのです。

だからこういう時は、その心配していることを聞くと、

その出来ないと「感じている・考えている」理由を

聞くことができますから、

「あ~そういうことか、だからできないって考えてるのか。」

と、より相手のことを理解する事が出来ます。

では、その心配していることを聞く時の質問ですが、

至ってシンプルです。

「○○(できないこと)をすると、何が起きると心配してるの?」

です。

他には、

「○○したらどうなっちゃうの?」

でも構いません。

すると、その“出来ないこと”をした先の心配していること

が出てきます。

 

また、出来ないという言葉を発する多くの方は、

マイナスな事(心配なこと)ばかりを想定していますから、

プラスな事も想起してもらうと、

プラスとマイナスが見えてきますから、

思考の偏りが減り、

よりニュートラルに捉えられるようになります。

プラスな事を想起してもらう質問は、

「もし○○が出来たら?」

「もし○○が出来たとしたら、どんな事が起ると思う?」

「もし○○が出来たとしたら、何が得られそうかな?」

「もし○○が出来たら、どんな自分になれると思う?」

というように、

仮にできたとしたらどんなプラスなことが起こるのか、

そんなことを想起してもらうものです。

もし、出来ないと言われたら聞いてみて下さいね。

 

あ、ただですね。

いきなりこれらの質問はしちゃダメですからね。

関係性を作り、

出来ないという思いを受け止めてから、

質問をしてみて下さいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。