僕たちはついつい自分の狭い世界観で物事を考えてしまいがち。
そして、自分の考えに対しても凝り固まってしまいがちです。
例えば、「人前で話す事なんてできない。」といった時に、
本当は話したことがあるかもしれないのに、そんなことはもう忘れていたりするわけです。
そこで、こんな”例外”を聞く質問が役に立つ時があります。
「人前で話せた経験は一回もありませんか?」という質問です。
すると、「まぁ~そうだね。昔学校で友達5人の前では話したころあるかな。」
といったように、”出来た”という例外の体験がでてきます。
その出来たという体験は、成功体験なのです。
すると、5人くらいの前では話す事が出来るという成功体験がわかります。
そう、既にうまくいっていることです。
人はそれを忘れがちです。
「できない」と言っている時に、その例外を聞いてみる。
すると、出来た体験が出てくる。
それは、その人の成功体験であり、うまくいったこと。
うまくいかなかったことに目を向けるのではなく、
うまくいったことに”お互いに”目を向けてみる。
うまくいかない理由を、なぜうまくいかないんだろう?と追究するより、
なぜうまくいったんだろう?とうまくいった理由を追究するほうが,
ずっと楽しいコミュニケーションがとれるんじゃないかなって思います。
ただ、苦しみ、悲しみ、怒りなどの気持ちのわだかまりが強い時に、
例外を探す質問(例:「最近、悲しみを感じなかったことはないですか?」)は、
関係性をかえって崩すこともありますので、注意してくださいね。