「自分の気持ちが分からない。」
うまく表現できないという人は意外と多いのだなと、
カウンセリングをしていてよく感じます。
「今何が起きてますか?」
と聞くと、涙を流しながら「分かりません。」
と答えてくれる人は多いのです。
そんなに大粒の涙を流すほど、
気持ちが出ているのにも関わらず、
分からなくなってしまうのです。
もちろん、この時に流れる涙を感じてもらい、
涙に語ってもらう方法も勿論ありますが、
それは、今回と趣旨が違うので省かせて頂きますね。
さて、自分の気持ちがわからないという方には、
自分の気持ちをまずは整理する取り組みや、
感じてみるトレーニングが大切です。
それは、例えばエンプティチェア・テクニックという空き椅子の技法を用いて、
自分の気持ちを切り分ける作業を行っていきます。
例えば、
怒っている気持ち、
悲しい気持ち、
自分を責める気持ち、
楽しい気持ち、
寂しい気持ちetc,
など、いろんな気持ちが出ていますから、
今出ている気持ちの数だけ、椅子を用意して、
それぞれの気持ちを感じてもらった上で、
言葉にするトレーニングをしていきます。
このトレーニングをしていると、
大体気持ちが混じってきますから、
それも整理するトレーニングをしていきます。
それは、例えばこんなように。
「本当に何であんなに酷いことを言うの…。でも、私が悪いんだ。あの時私があんなことをしたから…。」
というように、二つの気持ちが出てくることがあります。
この場合では、「悲しみ」と「自責感」が出ていますから、
援助側がちょっと介入して、悲しい椅子で悲しみを語り、自責感の椅子で自分を責めてもらうのです。
こういった取り組みを通して、
自分の中のよくわからなかった気持ちが区別できるようになり、
自分の気持ちを少しずつ理解することができるようになるのです。
心理ケアカウンセラー資格認定講座では、そんな技術も身につけていきます。
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