話をしてると、ふとなんだか話づらいなってそう思う瞬間がありませんか?
「タイミングが合わないな~…。」とか、
「なんだか盛り上がらないな~…。」とか、
「話し取られてしまったな…。」とか、
「そういうこと言いたいんじゃないんだけどな…。」等々。
話しづらいなと相手が感じる理由は上記のように色々とありますが、一つ考えられることは、”間”です。
相手と自分の”間”が合っていないので、相手が話しづらいと感じている場合が多くあります。
聞くのが上手な人というのは、そうでない人に比べて圧倒的にこの「間」を取るのが上手なのです。
今日は、この間についてお話をしていきますね。
話しづらいと感じるということは、間がずれているということ。
さて、相手が話しづらいと感じているということは、
相手が自分のタイミングで話せていないということです。
話そうとした瞬間に質問が来たり、
頷いてくれてはいるんだけれど、なんかペースが速い… or 遅い…。
もうちょっとゆっくり or 早く考えたいのに、なんだか嚙みあわない。
といったように相手が感じている状態が一般的に多くの人が感じる話しづらさです。
相手がこのように感じる時、
僕たちは大抵ついつい自分のタイミングで話を聞いていたり、
相槌をうっていたりと相手のペースや反応をあまり考慮していない場合が多いのです。
ですから大切になってくることは、相手とペースを合わせることであり、間を合わせることです。
つまりタイミングを合わせるということです。
このタイミングを合わせるには、
自分のペースではなく相手のペースに合わせる技術が必要になり、
その為にはペーシングというコミュニケーションの技術が大切になってきます。
ペーシングとは、相手の呼吸や声のトーンやスピードなどの非言語を合わせるテクニックです。
詳しいご説明はこちらの記事に書いてありますので、そちらを読んでみて下さいね。
ここではそのペーシング技術の一つである呼吸合わせをご紹介していきます。
「阿吽の呼吸」という言葉があるように、息のピッタリあったコミュニケーションをするには、呼吸合わせが大切なのです。
では、どのように呼吸を合わせていくのでしょうか。
人が息を吸うタイミングや、肩やお腹が動く瞬間を見なきゃいけないのでしょうか?
それはちょっと現実的ではないですよね。
ここではもっと簡単な方法をご紹介します。
それは、相槌の深さと速さを合わせる方法です。
相槌の早さと深さを合わせると呼吸が合ってくるのです。
なぜなら人は息を吐きながら話をし、吸いながら話すことは出来ず、
息を吐ききった時に自然と相槌をして息を吸っているからです。
ですから、相槌を合わせていくと息を吸うタイミングが合ってくるのです。
また、相槌の深さと速さを合わせていくと、相手の「間」が徐々に分かってきますし、
相手の声のトーンと自分の声のトーンが少し近づいてきますし、
頷きの速度は話すスピードと連動していますから、
相手と話す速度もあってくるのです。
そして、そうやって相槌を合わせていくと…
結構この人は早く頷いて話すなとか、遅くゆっくりだなとか、
次はこのタイミングで頷くだろうなとか、
相手の話すペースが分かってくるのです。
すると自分の間ではなく、相手の間が分かってきますから、
質問をするタイミングや話しかけていいタイミングも分かってきて、
相手は自分のペースで話をすることが出来る為、
結果的に「話し易い」と感じるのです。
あ、ただですね。
タイミングが分かっていても「間」には沈黙が含まれますから、
この沈黙に耐え切れずに、すぐに話始めたり、相手を笑わせたりすることがありますが、
その時の自分の心の癖を知っておくことも相手の間を大切にする上で重要です。
なぜなら勝手に沈黙を破ってしまうことは、
相手が自分の気持ちを感じる時間や、
自分の考えを整理する時間を奪ってしまうからです。
ですから、ある程度待つということも「間」を大切にする上でとっても重要なのです。
沈黙に関しては、「自発性を育む話の聞き方」を読んでみて下さいね。
ちょっと話が逸れましたが、相手が話をしやすいように「間」を大切に聞いてみて下さいね。
その為に、ペーシング技術の一つである相槌合わせを使ってみて下さい。
