長所と苦しみは、表裏一体の所があります。

長所というと、その人の得意な所とか、

素敵な所とかその人らしさといった肯定的な側面が目につきますよね。

 

でも、この長所には長所ゆえに苦しみと、

それ故の困難が影に隠れているかもしれないのです。

 

そんな視点を思って話を聞くと役に立ちます。

 

例えば「気配り」が長所の方がいたとします。

いろなことに気づき、気を配れる人です。

 

「あなたといると本当に気持ちよく過ごせるわ。」

なんて声を掛けられることも多いような人をイメージしてみて下さい。

 

気を配れるという事は、相手の感情の機微に気づき、

思いやる力が強いことでもありますよね。

そして、先まで読んで行動できるところも持っていますよね。

 

そして長所とはその人が意識しないでも出来ることであり、

それがその人にとって”普通”になっていることが殆どです。

 

だからこそ、気づきたくない場面でも気づいてしまうことがあります。

例えば相手が自分を心よく思ってないことや、

自分だけが気を配り、

自分に対してはあまり気を配ってくれる人がいないことなど、

気づきたくないことにも気づいてしまう場合があります。

 

また、気を配るが故に

「自分より相手をついつい優先してしまう。」

という「困難」があるかもしれませんし、

「自分の意見を素直に表現できない。」

という「困難」が起こるかもしれません。

 

このように、長所は良く働く場面がある一方で、

長所ゆえの苦しみや、困難が待ち受けているかもしれないのです。

 

こういった視点を持って話を聞くと長所の良い側面ではなく、

悪い側面も見えてきます。

 

話を聞く時、僕たちはどちらかに偏りがちですから、

両方捉えられるようになると、

よりニュートラルにその話を聞く事が出来ますし、

援助の面でこの視点は役立ちます。

 

こういう長所を発揮するにあたり妨げになりそうなことが、

何となく浮かんでくるからです。

 

気配りができる人だからこそ、

「自分より相手をついつい優先してしまう。」

ということや、

「自分の意見を素直に表現できない。」

という「困難」が起こるかもしれないと。

 

すると、その時にどのようにすれば

その状況を乗り越える事ができるのか、

どのようにすれば、その長所をより活かす事ができるのか、

といった方向へと見方をシフトすることができます。

 

また、長所ゆえの苦しみという観点を持っていると、

単に「人のことをいつも優先しちゃうんだな。」ではなく、

気配りが人よりも出来過ぎてしまう為に、

自分のことが目に入るより先に、

人のことへと目が行ってしまうのだなと、

そういった理解をすることが出来ます。

 

すると、その気配りの背後に隠れた大変さに気づき、

労わることも出来るようになります。

 

話を聞く時に、単に「すごいな~そういう所は長所だよね。」

と聞くのではなく、その長所ゆえの苦しみや、困難にも目を向けて聞く。

 

これもとっても大切なことなのです。

・横浜実践心理学教室 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー

元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。 目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!

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