ついつい自分の話をしてしまう。

「人の話が聞けず、ついつい自分の話をしてしまうんです。」

という方は、案外に多いものです。

 

講義をしていても、ついつい自分の話をしてしまう癖を持った方がいらっしゃいます。

 

勿論、話を詳しく聴いていると、

その自分の話をしてしまうというやり方は人それぞれですが、

共通しているのは相手の話を結果的にとってしまっていることです。

 

日常会話は、自由な場ですから自分の話をしても、

話題をとっても全く問題ありませんし、

それが日常会話の醍醐味な所もありますよね。

 

ただ、カウンセリングの場面で相手の話をとってしまったり、

自分の話をついついしてしまうのはあまり良くありません。

 

というのも、カウンセリングは日常会話と違い、

お金も発生していますし、主役は聞き手ではなく話し手であり、

心理的なテーマを解決に来ているからです。

 

ですから、戦略的に自己開示をする場合や、

戦略的に違う方向へと話題を切り替えたり、

目を向けてもらった方がいいと判断した場合に

一見自分の興味からの質問のように見える場合を除き、

基本的には相手が話したい話を聞き、

話題を取らずに相手のニーズに沿って話を進めていくことになります。

 

では、話題を取らない為に、余計な自分の話をしない為に、

カウンセラーはどのようなことに気をつけているのでしょうか?

 

いくつもありますが、今日はそのうちの二つをご紹介していきます。

一つ目:相手の間を掴むことです。

さて、一つ目は相手の間を掴むことです。

ついつい自分が聞きたいことを聞いてしまったり質問してしまう場合は、

自分の間でコミュニケーションをしていることも考えられますし、

意識が相手よりも自分に向いている可能性があります。

 

その為、意識を相手に向け直して相手の間を掴みコミュニケーションをしていくことが有効です。

 

そうすることで、自分の間でコミュニケーションをしなくなりますし、

相手により目を向ける事が出来るようになります。

 

相手により目を向けることが出来るということは、

「自分ではなく、相手が何を望んでいるのか?」ということに

意識を向けやすくなるということです。

 

そういった意味も含めて、相手に目を向ける。

その為に相手の間を掴む。

 

そのスキルとしてペーシングというスキルを用いることは有効です。

 

さて、このペーシングというのは、

相手の非言語と自分の非言語を合わせてコミュニケーションをとるスキルです。

詳しくはこの記事に書いていますから、今回は簡単にご紹介しますね。

 

ペーシングとは、相手の呼吸や声のトーン・テンポ・リズム・表情・感情などの非言語を合わせることです。

特に呼吸や、声のトーン等を合わせることが出来るようになってくると、

相手の間が掴めるようになりますし、

相手のコミュニケーションスタイルに合わせえることで、

相手もより安心して話してくれるようになります。

 

このペーシングのコツは、相手の相槌と自分の相槌を合わせることです。

人は息を吐きながら話をしており、

相槌をする時に自然と息を吸っています。

 

ですから、相槌のタイミングを合わせると、

相手と呼吸があってくるのです。

 

また、相槌の早さと話す速度は関係していますし、

相槌の深さと声のトーンは連動していますから、
(喉の潰れ具合が関係しています。)

相槌を合わせていくと声のトーンと速さと呼吸があってくるのです。

 

すると相手の間もつかむことも出来ますし、

相手に合わせたコミュニケーションもできるようになるのです。

 

また、このように合わせていくには相手に意識を傾けていかないとできません。

 

ですから相手に意識を向けていくことにもなるのです。

是非試してみて下さいね。

二つ目:フィードバックをする前に自問する。

さて、二つ目は聞きたい質問をする前や、

自分の話をしたい時に自問をすることです。

 

どのような自問をするのかというと、

「この質問は、本当に相手の為に役立つことであろうか?」

「この話は相手にとって何かメリットがあるだろうか?」

という二つの自問をします。

 

答えが「NO」であれば、質問をしたり伝えたりしません。

勿論答えが「YES」であれば伝えることもあります。

 

これは、意識的な取り組みではありますが、

今まで無意識に聞きたいことや伝えたいことをしていた場合は、

そのパターンの中断にもなりますからとても有効です。

 

勿論初めの方は止めることができないこともありますが、

思い出した時でも構いませんので、

「これは、自分の興味から伝えたいことや聞きたいことだろうか?」

「それとも、相手の為に伝えたいことや聞きたいことだろうか?」

と自問して頂くと、

これまでにすぐに自分の興味から伝えたり、聴いたりしていたパターンを中断し、

一時でも立ち止まることが出来ます。

 

これが少しずつ意識出来るようになってくると、

少しずつ止まれるようになる瞬間も増えてきます。

 

コミュニケーションの癖を改善にするには多少時間が掛かりますが、

意識していけば少しずつ出来るようになってくるのです。

 

地道な努力ですが、とても効果がありますので、

是非取り組んでみて下さいね。

 

いかがでしたでしょうか?

ペーシングと自問をするの二つをご紹介しました。

 

どれも簡単にできるものですから、ついつい自分の話をしてしまう癖がある方は、

是非為にしてみて下さいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。
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