カウンセリングをしていると、
相手が”問題”に見てくることがあります。
正確にいうと、”問題”を持っている人です。
あなたもそう感じたことはありませんか?
話を聞いていて、「いやいや、それはあなたの悪いよね。そんなにいつも怒っていてさ。」とか、
「そんなネガティブな考え方をしていたら、そうなるよ。あなたが悪いよね。」とか。
そんなことを思ったことありませんか?
相手が悪いと思ったり、”問題”を持っている人と見てしまうと、
もうマイナスのスタートです。
問題だから、なんとかしないといけないじゃない。
そう思ってしまう。
相手を問題でを抱える人であるという前提でスタートすると、
カウンセリングも中々うまくいかないんです。
僕は、ある時にカウンセリングを学んだ方からこんなことを学びました。
”いいですか、目の前にいるのは、問題ではありません。人です。”
”問題を乗り越えようとしている人”です。
”問題ではない、人です。だから問題ではなく、目の前のその”人”と良い時間を過ごしてください。”
そんなことを学んでいました。
恥ずかしながら、今も目の前の人を”問題”としてみる事が間々あります正直(汗
”目の前の人”が、 ”人”であるということ忘れて、問題ばかり見てしまう時があります。
でも、当たり前ですが、相談に来る方は、僕たちと同じ人です。
何も変わらない人です。
そして、どの人も、必死に自分の悩みと向き合って、それを抜け出ようと、もがき苦しんでいました。
僕たちと一緒です。
ただ、こころが風邪をひいてしまって、普通の風邪ではないので、
中々治りずらかったり、咳や熱が人よりひどく、僕たちより当然苦しんでいるわけではあります。
でも、人なんです。
同じ人間なんです。
病気の人と見ると、病気しか見ずに、目の前の人が見えなくなる。
でも、同じ人だと、
同じく苦しんでいて、
もがいている人だと、
そう思うと、
なんだか身近に感じるし、目の前の人が見えてくるんだと、
そう思うんです。
自分の目に曇りガラスはいくらでもかけられます。
でも、一度かけたらそれを取り払うのは本当に難しいんです。
願わくば、完璧なんて無理なので、
少しでもその曇ったガラスをとっぱらって、
少しの間でも、そのとっぱらった綺麗な透明なガラスから、
目の前の人を見れるようになりたいですね。
(あ、これは僕の願望です(^^;)
そして、その曇りグラスは、
自分に対しても同じなんじゃないかと、そう思うんですよ。近頃。
人は自分に対しても、曇りガラスを通して見ています。
でも、その曇りガラスは必ずしも正しいものじゃないと思うんです。
あなたは、病気そのものではないし、
悲しみそのものではないし、
苦しみそのものではないし、
悩みそのものではないんだと、
そう思うんですよ。
それはただのあなたの一部にしか過ぎないんだと、そんなことを思います。
といっても、その一部がすべてかのように、
感じてしまうのもまたしょうがない事だとは思うんです。
ただ、自分は悩みそのものでも、
病気そのものでもないということもまた大切だと思います。
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