「孤立する人は実は自ら孤立している部分がある。」

そんなことを思うことがあります。

※いじめや仲間外れなどは除きます。

 

色々な人の話を聞いていると、

心理的に孤立している方と出会うことがあります。

 

そういった方は、周りに理解されず、

心の中で不満を抱えています。

 

「何でいつも自分だけ。」

「普通はこうするだろ。」

「もっとこうしたらいいのに、なんでやらないんだ。」

「本当にバカだな。何でこんな人と働かないといけないんだ。」

といったように様々な不満を抱えています。

 

不満というのは、そもそも満たされない出来事に対して意識が向いています。

こうして欲しいのにしてくれない。

そんな期待外れが続いています。

 

それが怒りとなって表れているのが不満で、

自分はこんなに頑張っているのにとか、

自分の境遇や環境と何かを比較して、

そのギャップにいら立ちを覚えいる状態です。

 

このような状態の時、

自分の大変さや自分が気づいている点に対して、

人は分かって欲しくて相手に沢山のことを伝えます。

 

でも不満は怒りとして出ていますので、

分かって欲しい気持ちが強く、

言葉も強くなりがちであり、

自分の立場が強調されることが多い為、

あまり受け止めてもらえることはありません。

 

なぜなら、まず第一に多くの人は、

あまり不満はあまり聞きたくないことだからです。

そして第二に、不満は常に溜まってくるものであり、

多くの人はその状況が解決されることは中々ありません。

 

ですから、聴き手側がいくら受け止めようと、

こうした方がいいとアドバイスをしようと、

状況が変わらず、不満を”また”聞く事になるのかと、

聴き手側からしたら感じてしまいます。

 

そして何よりそういった出来事自体が聞き手側からしたら、

話してくれているけれど、

役に立っている感じもなく、

アドバイスもあまり実行されることもなく、

もうどうしたらいいかわからなくなってしまって、

そういった一向に変わらないような状態に、

人は自分の無力感を感じ、

そういった状況に対してすごくイライラしてしまうことがあるのです。

 

こういった理由から、

不満は、同じ話を数回くらいは良いかもしれませんが、

何度も何度も繰り返しされると、

人を嫌にさせてしまうのです。

 

でもですよ。

 

話し手側からしたら、

このどうしようもない気持ちを分かって欲しいのです。

だから話すのであり、最初は良いのですが、

徐々に聞いてくれなくなってしまうのです。

 

そうすると、そのこと自体に対しても不満を抱いたり、

話せる人がいなくなったりと、

余計に理解してくれる人がいなくなってしまうのです。

本当はただ理解して欲しいだけなのにです。

 

また、不満を言う人の中には先ほど例に挙げたこのようなこと感じる方もいます。

「本当にバカだな。何でこんな人と働かないといけないんだ。」

といったようにです。

 

これは、相手を自分より下にすることで、

自分を特別な位置に置き、

自分の価値や自分自身の存在を保とうとする心の働きですが、

こういった態度は相手には否定的に映ります。

 

その為、本当は分かって欲しいはずなのに、

せっかく分かってくれようと歩み寄ってくれる人に対しても、

同じようなそんな自分を上にするような態度や、

自分だけがとても頑張っていて、

自分はこんなにすごい考えなのに…

といったような態度を示してしまう為、

結局相手に分かってもらえなくなってしまいます。

 

すると、ますます孤独になり、

ますます不満が強まり、

それによりますます自分の頑張りや不遇などが気になり、

イライラしはじめて、

そういった態度が余計に周りを離れさせていく。

 

そしてそうするうちにもういいやと諦めようとして、

一人になることが多くなってしまうのです。

 

そしてそんな時、僕たちは不満だけではなく心の中で孤独感や、

寂しさや悲しみが強くなっていってしまうのですが、

不満が意識に上がっている内は、

そういった気持ちになかなか気づきにくいのです。

 

なぜならそういった状態のときは、

常に何かに対して、

外に対してイライラしている状態ですから、

そのイライラの奥にある気持ちに、

自分の心の内に気づきにくくなっているのです。

 

最初に、「孤立する人は実は自ら孤立している部分がある。」

とお話をしましたが、このようなメカニズムで、

人は孤立していくことがあるのです。

 

ただ、これは不器用さが悪循環を呼び招いてしまった結果であり、

本人のせいに起因するといっているわけではなく、

聴き手側も無力感を感じていて、

どう聞いたらわからなくて、

話し手側も伝え方が上手くなく、

苛立ちの裏にある自分の気持に気づく事が出来ず、

お互いに空回りしてしまった結果起きてしまうことなのです。

 

孤立している時、

僕たちはいいんだあんな奴らと付き合わなくてって、

そう感じますが、

はたして本当にそうでしょうか?

 

なんでこの職場は、この人はいつもこうなんだって、

僕たちはそう感じますが、

その不満の先にあるあなた自身が本当に大切にしたい、

大切にして欲しいことは何だったでしょうか?

もしそれが手に入ったとしたら、

その状態になったとしたら、

どんな気持ちになるでしょう?

何が満たされる感じがするでしょうか?

 

そんなことを考えたり、

感じてみるのもいいかもしれません。

 

そして、不満は課題に気づかせてくれますから、

その不満の奥にある怒りを原動力に、

状況を改善させようと行動に移すのもいいかもしれません。

 

勿論、必死に頑張った後であれば、

状況は変わらなかったかもしれなけれど、

一生懸命に取り組めたご自分をいたわるのもいいかもしれません。

 

いずれにせよ、

あなたが本当に望む方向に向かうことが孤立を抜けていく一番の近道なのです。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。
お読み頂きありがとうございました。
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