「結構気分が落ち込んでいました。」

「そうでしたか。何か気分が落ち込むようなことがあったのですか?」

と聞いても、

「いや、特にはないです。ただ気分が落ちていました…。」

というように答えてくれる方が多いです。

 

特にうつ病の方に多い気がします。
※誠に勝手な主観です。

というのもうつ病という病は、

理由もなく苦しくなってしまうことが多く、

気持ちが”全体的”に落ちているので、

”常に”落ちていると感じさせてくる病でもありますから、

気持ちが上下していることに気づきづらくなってしまうからです。

 

ですから、そんな時は、

「いつもより気分がひどくなった時はありませんでしたか?」

「いつもより気分が少しましになった時はありませんでしたか?」

 

と聞くことが有効です。

 

例外を聞くと出てきませんが、

更にひどくなった時のことや、

少しだけましになった時のことであれば出てくることがあります。

 

そうやって聞いていって、

それいつどんな時、どんな場所でと出来事を特定出来たら、

その正体不明だった気持ちのヴェールがとかれ、

気持ちと出来事の繋がりが理解が出来てきます。

 

するとどういうことが自分の気持ちに影響を与えているのか、

それが理解出来て、

対処もより見えやすくなってくるのです。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。