カウンセリング 外在化

外在化という手法が、

ナラティブセラピー

というカウンセリングでよく行われています。

このセラピーは、

人間が問題ではなく、問題が問題である

という観点から心のテーマに取り組むのが特徴です。

人間が問題ではないので、

人間が問題を持っているというようには考えず、

問題が問題を引き起こしている

という立場をとるのです。

その為、例えばうつ病になった方がいたとしたら、

うつ病になった人の性格や、

生育歴や、心理的パターンが問題ではなく、

うつ病が問題であり、その人は問題ではない

という立場から、うつ病とその人を切り離して考えます。

だから、

「うつ病というやつに随分と悩まされてますね。」

「うつ病が襲ってきた時にあなたはどう対処しているの?」

「うつ病があなたの力を随分奪っているように見えるけれど、

うつ病に力を奪われない時はあるの?」

といったように、

問題をその人と切り離し、外へと置きます。

これを「外在化」と言います。

よく小さい頃、僕たちは親からこれをやってもらってます。

え?覚えてないって?

「お母さん、お腹痛いの、、、。」

といった時に、

「痛い痛い虫さんがいるの。」

「じゃ〜お母さんが虫さんが飛んでいくおまじないをしてあげるからね。」

「痛いの痛いの飛んでいけ〜!」

「ほら!どこかへ行ったでしょ?」

とかやってもらいませんでしたか?

これも外在化です。

腹痛が問題ではなく「痛い痛い虫さん」が問題だとしてくれたわけです。

他にも、お腹がゴロゴロするのとかいうと、

「ゴロゴロさん、今日は機嫌が悪いのね〜。」

とか沢山ありますよね。

このように問題をその人と切り離して外に置くことで、

人は自分から問題が切り離されて、

これなら対処できるかも

という自己効力感も高まり、

問題に圧倒されることも少なくなり、

対処可能性も高まるのです。

何より自分が悪いんじゃなくて、

問題が悪いのですから、

自分と問題を切り離すことができて、

心理的に楽にもなりますし、

過度に自分を責めることも減ります。

 

ただ、切り離すだけでは意味がなく、

その後の展開が大切になってくるわけではありますが、

それはナラティブセラピーの本に譲ろうと思います。

 

なぜこの話をしたかというと、

僕たちは一見すると、

目の前の人の心の問題を生育歴や、人格面などの問題と捉えることが多くあります。

 

それは、ともすると目の前の人自体を否定することにもなりかねません。

でも、外在化はその否定から相手を、そういう風に否定しな僕たちを切り離してくれます。

うつ病が問題であり、その人は問題ではない。

不安が問題であり、その人は問題ではない。

自信を失わせるやつが問題なだけで、その人は問題ではない。

 

そう、人が問題ではない。

問題が問題なのだ。

 

だから、その人と問題を分けよう。

 

僕はそんな考え方が好きです。

 

たまに、やっぱり人が問題だと捉えてしまう事があるけれど、

こうやってまた何度でも、

「あ、やっぱり違うよね。目が濁っていた。」

「僕が見ていたのは、その人の心の歪を表したたった一部分だ。」

と自分に言い聞かせるのでした。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。また、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!
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