共通点を見つける。

さて、以前に「分ける」ことは大切です

とお話をさせて頂きましたね。

例えば、

「ねぎらう言葉自体は浮かんでいますので、

あとはねぎらいの言葉を掛けるタイミングを身につければ…。」

といったように、出来ていることを分けてフィードバックをしたり、

「同感というのは、お友だちとのコミュニケーションではとっても大切です。

そして、プロとしてコミュニケーションを取る場合は、同感ではなくて

共感も身につけられると良いですね。」

といったように、立場を分けてフィードバックをしたりすることは、

とっても大切です。

というのも、そうすることにより、

何をすべきかが明確になりますし、

「ダメだよそれは。」とフィードバックを受けるよりも、

受け取りやすく、出来ている点に目が行くからです。

以前はこんな「分ける」ということのお話をさせて頂きました。

さて、それでは今回は「共通」するところを見つけるというお話を

していきましょう。

共通点を見つけるコミュニケーション

この共通することを見つけるというのは、

分けた概念の間に類似する点を見出すということです。

例えば、先の「同感」と「共感」のお話で言えば、

同感は、相手と私が感じていることを同じですよ

と相手に示す事であり、

自分の立場から相手を理解しようとする試みです。

一方で、共感は同じく相手に理解していることを示しますが、

その際に立場が自分の立場からではなく、

”あたかも”相手の気持であるかのように感じ、

伝えてみるという取り組みです。

この二つは、表面に出ているコミュニケーションとしては、

違いがあります。

ただ、その裏にある

「相手に理解を示すこと」と「理解をしようとすること」

という点で言えば「共通」していますよね。

このように、別々に分けたこととの間に共通する点を見出すことは、

学習する時にとても役立ちますが、

この観点がコミュニケーションを行う時にも役立つのです。

 

今は、同感と共感で説明しましたが、

結局この二つは、その裏にある気持ち(理解しようとする)は同じですが、

表に表れていた表現方法が違うだけでしたよね。

 

だから、例えば同感と共感を混同している方がいた場合はその説明として

用いると分かり易くなります。

一方で共感が出来ていない方に対しては、

同感は出来ており、共感と実は共通している所があり、

相手を理解しようとするという根底の所は同じですから、

その区別さえできれば共感は出来てきますよと伝えることで、

同感だからダメと否定するよりもはるかに取り組みやすくなります。

 

このようにコミュニケーションにおいて、共通点を見出して説明することで、

説明の際に概念の整理として役立ったり、動機付けになったりするのです。

 

そして、この『共通点』を見出すということは、

これ以外に、次のような方法でも活用されています。

共通する思いを汲む

それでは、一つ例を挙げて説明していきましょう。

こんなカップルの会話です。

Aさん「たまの休みなんだからそんな沢山予定を入れずに、ゆっくりしようよ。」

Bさん「いやいや、たまの休みだからこそ早く準備して色んな所へ行きたいじゃない。」

Aさん「その気持ちはわかるけどさ…。そんなに急がなくても…。」

こういう会話ってたまにありませんか?

こういうことが繰り返されると、合わないとなってしまって、

関係が良くなくなってしまうということが起きてくることが考えられますよね。

この二人は、表面的に出ている部分で違いがありますよね。

Aさんは、休みだからこそ、”ゆっくり”したい気持があり、

一方で、Bさんは、休みだからこそ色んな所へ”早く”行きたい気持がある。

何に重きを置くかが違っていますから、

一見するとこの二人には共通点がないように見えますよね。

でも実は、この二つには共通点を見出す事が出来ます。

カップルカウンセリングでは、

この共通点を見出し、思いを汲んで伝えるということをしていくのです。

それは例えばこんなように…。

Co「Aさんは、きっとBさんがいつも忙しいと知っていて、

だからこそ、Bさんにゆっくりして欲しかったのではないですか?」

「Aさんは、ゆっくりBさんとの時間を楽しみたかったのではないですか。

何をするのでもなく、ただBさんと一緒にいるだけで満足なお気持ちをお持ちだったのではないですか?」

「そしてBさんとしては、いつも忙しくて二人の時間を取れないからこそ、

きっと申し訳なく思って、Aさんを色んな所へ連れて行ってあげたいのではないですか?」

「連れて行って、喜ぶ顔が見たかったのではないですか。

Aさんと一緒に楽しい時間が過ごしたかったのではないですか。」

「でも、Bさんはきっと口下手だから、そんな申し訳ない気持ちをそうやってでしか表現してこなかったのでは?」

「Aさんとしては、Bさんにこれ以上余計な負担を掛けては申し訳ないと、そのゆっくりしたい、して欲しい気持ちの裏にある思いを伝えてこなかったのでは?」

といったように、お互いの思いを汲んで伝え返していきます。

これは例なので、相手がイエスを言うという前提で説明を進めていきますが、

イエスとお互いに言ってくれた場合は、

「お互いに気遣っている」

という点と、

「お互いに自分の本当の気持ちの表現方法が分からなかった。」

という点と、

「お互いに一緒にいる時間を大切に過ごしたい。」

という点が共通点となります。

つまりこの二人は、お互いに気遣いをしており、

お互いに休みの日を大切に過ごしたい思いを持ちながら、

その表現方法(表面に出ている方法)が違かっただけで、

根底では一緒の思いを持っていると捉えることが出来ます。

このように、表面に見えている表現方法は違えど、

根底に流れている思いは「共通」しているということは、

よくあるのです。

そしてこのような表面的に出ている表現方法が違えど、

思いは共通している場合には、

その共通点を汲みとり言葉にしていくと、

お互いの関係が上手くいくことがありますし、

上手くいかないまでも、

お互いのその表現方法のただの違いに気づくこともあるのです。

また、今説明したケースは「自分」と「相手」との共通点ですが、

何も自他で分類されたものの中でのみしか共通点を見いだせないのかというと、

勿論そんなことはありません。

同感と共感のように概念の中で共通点を見出すことも出来ますし、

人の思いの中にも共通点を見出すことはできます。

 

例えば、このように…。

 

正直に自分の意見を言うという事は、自分を大切にすることです。

そして、そうやって自分の意見を敢えて取っておくということも、

自分の大切な意見を守るといった点では、

自分を大切にすることです。

まとめ

このようにお互いの共通点を見出して、フィードバックをしていく。

それが、思いの共通点を汲む場合は、表面上だけの違いであり、根底は同じだと気づいていきます。

それが、概念の共通点であれば考えが整理されます。

それが、自分の心の中の共通点であれば、気づきがおこったり、見方が変わることもあるのです。

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回説明した『共通』することを汲んだり、見出すコミュニケーションは、

場面によってはとっても役立ちますから、是非挑戦してみて下さいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。また、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!
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