カウンセリングなどをしていると、
本人の成長速度と周りの感じる成長速度で、
少しギャップを感じる瞬間があります。
どのようなギャップかというと、
周りで支える人の多くは、
よくなる過程を↗の矢印のように、
直線状で良くなっていくものだと捉える傾向がありますが、
実はそれは間違いなのです。
人が良くなる過程は、低空飛行を続けていって、
徐々に高度を上げていく過程と似ています。
急にぐっとは機体は上がらないのです。
ただ、ある瞬間からポンとどこかで
何かが抜けたかのように上がるのです。
そうこの矢印のように「̚⤴」。
それなのに関わらず多くの人は、
直線のような成長を期待しますから、
低空飛行だけれど、確実に高度を上げているにも関わらず、
それがあまり実感として見えない為、
成長しているように見えないと判断をしてしまうことがあるのです。
勿論、これは本人も同じです。
クライアント自身も低空飛行の時期は、
あまり上手くいっていない、
大して変わっていないと感じる事がありますから、
援助者としては、クライアント自身と支える方の両方に対して、
そんなことはない成長しているんですよ。
上手くいく過程は直線ではなく、
低い曲線を描いていくのだと、
そのような説明をすることが大切な時もあるのです。
目の前の方が、
自分の今の状態を正しく捉えられるように力づけていくこと。
こういったことがとても大切な援助にもなるのです。
