責任の切り分けというのは、

とても大切です。

 

僕たちは、悩んでいる時というのは、

ついつい自分を責めてしまう傾向がある時があります。

 

また、誰かから理不尽に責められた時など、

通常であれば、それは逆ギレでしょといったように考えられるのに、

悩んでいる時というのは、

心が弱っていますからそうは考えられずに、

自分が悪いと考えてしまうこともあります。

 

カウンセリングをしていると、

こういった自分責めをする方とお会いします。

自分を責めるということは、

自分に怒りを向けるということですから、

とってもとてもエネルギーがいりますし、

疲弊し、自分を痛めつけてしまい、

苦しくなってしまいます。

 

勿論、自分を責めることで成長へとつながる場合もあります。

 

でも、責めすぎてしまうとそれはただ辛いだけになってしまいます。

 

この自分責めをする方に対して、

どのような援助が出来るかなと、

そんなことを考えることが最近多いのです。

 

以前の記事でも書きましたが、

時に責任の切り分けをする練習をしたりすることもありますし、

言葉でその判断が出来るように援助をする場合もあります。

 

例えば、

その時、Aさんがした行動の責任は、

あなたにありますか?

それともAさんにありますか?

 

その時、○○さんがその行動した責任は、

大人にあるでしょうか?

子供にあるでしょうか?

 

もしあなたと同じようなことが、

あなたの大切な人(友人、子供、家族など)に起きたとして、

その責任は、友人にあるでしょうか?

それともその行動をした○○さんにありますか?

 

といったことを聞いていきます。

 

ポイントとは、

具体的な行動を例示して、

主体を相手にして、

行動の責任はだれにあるでしょうか?

その責任は、小さい子供と大人どちらでしょうか?

といったように区切っていきます。

 

例えば、コントラストをつける場合、

新人とベテラン社員、どちらにあるでしょうか?

男性にあるでしょうか?女性にあるでしょうか?

組織でしょうか?それとも個人にあるでしょうか?

といったように聞いていきます。

 

また、両者以外の可能性もありますから、

同僚や他の方の責任はどうでしょうか?

運の要素は絡んでないでしょうか?

といったようなことを聞いて、

責任の切り分けのお手伝いをすることもあります。

 

 

責任を負いすぎると、

苦しくもなりますし、

自分を責めすぎて

周りが見えなくなってしまいますので、

そんな方があなたの目の前にいたら、

この視点を思い出して見てくださいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。