「その気持ちと一緒に居てあげることは出来ますか?」
「大丈夫です。一緒にここにいますから。」
こんな言葉をカウンセリングの時にクライアントに掛ける事があります。
気持ちというのは、
感じてあげると、
一緒に居てあげると落ち着くものです。
でも、一人で感じるのは怖かったりしますから、
サポートをしてあげると、
一人では向き合えないものも、
誰かの支えがあれば向き合える。
そんなことも多いのです。
ですから、こういった一緒に居ますよ。
一人じゃないですよ。
といった言葉がけをしていくのです。
そして、気持ちと一緒に居てもらう。
「今大切な気持ちが出始めているように見えます。」
「今まで仕事や家のこと等、外側のことにいっぱいいっぱいで、
内側にある自分の気持ちに目を向ける時間すらなかったのですから、
戸惑うのは当然です。
だからこそ、その内側から今湧き出てきている気持ちは大切です。
今はその涙を止めないで、その気持ちに少し時間をあげてください。」
といったように気持ちと一緒に居てもらう。
「その穏やかな感じともうちょっと一緒にいてあげてください。」
「言葉にしなくていいですから、しっかり感じてみましょう。」
このように気持ちと一緒にいてもらう。
すると、
気持ちは、
少しずつ変化をしていく。
でも、その為にはクライアントにしっかりと体験してもらう必要がある。
体験してもらったと感じたら、
「今、どんな感じがしますか?」
「そうやっていると、それ(穏やかさ)が今どのようになっていますか?」
「そうしていると、どんな感じがしますか?」
といったように、
感じた体験がどのようになっていったのかを聞いてみる。
すると、
新しい気持ちが出てくることが多いですが、
それもまた感じてもらう。
そうやって体験を深めていく。
こんな支援も大切で、
如何にクライアントに気持ちにとどまってもらい、
安心して気持ちを探索してもらえるのか。
上手に感情と付き合ってもらうのか。
最近は、それを磨いています。
まだまだなので、日々是修行ですね。