うつ病だったり、

何かの心理的悩みだったりに取り組んでいて、

それが良くなってきていて、

自分としてはもう大丈夫かなと感じている時に、

パートナーや友人などが心配してくれることが良くあります。

 

「もうカウンセリングいかなくて大丈夫なの?」

「もうちょっと通ったら?」といったようにです。

 

こう言葉を言われた時、

「まだ、治ってないと思われているんじゃ。」

「ちゃんと自分の状態を見ていてくれない。or 気づいていないのではないか。」

とマイナスに受け取る方や、

反発心が出てくる方が間々いらっしゃいます。

 

そういった気持ちが出てくるのは当然ですが、

その心配してくれている方は、

実はあなたを怒らせる気もなければ、

良くなっていることをみてないのではなく、

良くなっているからこそ、

そういってくれていることが多いのです。

 

なぜなら風邪の治りかけって一番油断してしまうからです。

 

風邪の治りかけの時は、

体のだるさも取れて、

熱も下がって、

体自体はぴんぴんしている状態な時って、

もう以前よりだいぶ思うように体も動くし、

気持ちも晴れてきて、

外に出ようとしたり、

仕事をしようとしたりとやる気が出てきますよね。

 

だから、もう薬はいいかとか、

もう病院いかなくていいかと、

そんな油断が生じがちですよね。

 

でも、そうするとぶり返してしまうことがありますし、

ぶり返すとますますひどくなってしまうことがあります。

 

だからこそ、

薬も最後まで飲みきったり、

油断せずにしっかりと治すことが大事なのです。

 

つまり、

「もうカウンセリングいかなくて大丈夫なの?」

「もうちょっと通ったら?」といった言葉は、

良くなってきているからこそ、

ちゃんと最後まで治してねという見守ってくれている人の願いなのです。

 

勿論自分自身の為にも、

油断せずにもうちょっとだけ取り組んでいくことって、

実は大事なのですよ。

 

特にうつ病って、

気分の浮き沈みがあることも多いですし、

一時的に良くなっても、

それを維持するのって結構大変な時がありますから。

 

ですから、うつ病の方が卒業される場合、

ちょっと様子を見る期間を設けてから、

卒業していきましょうというように、

援助をしていく場合が多いのです。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。