人が変わろうとする時、
人は思わぬ力を出す時があります。
例えばカウンセリングを最初にしていた時は、
顔を上げることが出来ずに、
ずっと涙を流している時間が多かったのに、
次に会った時は、顔を上げて、
悲しみを引き連れて、
それでも決意した表情を浮かべている時もあります。
そんな時、
人ってすごいなと、
人の生きる力を感じます。
カウンセリングを振り返る時、
僕は”その時(会った時)”のクライアントを元に、
次の展開を考えます。
ですから、そういった会っていない間の大きな変化を予測できていません。
その為、見立てだったり、展開だったりが次に会った時に、
全て崩れ去ります。
(もとより用意した展開の通りになる事なんてほぼありません。)
そういった時、
僕は人の力強さを感じます。
変わろうとした時、
人の心はもう少しずつ変わり始めている。
人は変わるというよりも、
成長するといった方が正しいかもしれません。
その成長に立ち会えた時、
目の前の人の力強さに、
人というものそのものに、
なんだか希望を抱くことが出来ます。
きっとそういったことが、
僕がカウンセリングを続けられている一つの理由なんだろうと、
そんなことをふと思いました。