人が変わろうとする時、

人は思わぬ力を出す時があります。

 

例えばカウンセリングを最初にしていた時は、

顔を上げることが出来ずに、

ずっと涙を流している時間が多かったのに、

次に会った時は、顔を上げて、

悲しみを引き連れて、

それでも決意した表情を浮かべている時もあります。

 

そんな時、

人ってすごいなと、

人の生きる力を感じます。

 

カウンセリングを振り返る時、

僕は”その時(会った時)”のクライアントを元に、

次の展開を考えます。

 

ですから、そういった会っていない間の大きな変化を予測できていません。

その為、見立てだったり、展開だったりが次に会った時に、

全て崩れ去ります。
(もとより用意した展開の通りになる事なんてほぼありません。)

 

そういった時、

僕は人の力強さを感じます。

 

変わろうとした時、

人の心はもう少しずつ変わり始めている。

 

人は変わるというよりも、

成長するといった方が正しいかもしれません。

 

その成長に立ち会えた時、

目の前の人の力強さに、

人というものそのものに、

なんだか希望を抱くことが出来ます。

 

きっとそういったことが、

僕がカウンセリングを続けられている一つの理由なんだろうと、

そんなことをふと思いました。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。