人生の希望になるのは、

夢でもお金でもなく、

私も誰かの役に立てるんだという実感であり、

誰かの役に立ちたいと願う心だと、

例えそれが必要とされたいという寂しさや無力感からでも、

それは十分に生きる希望になり、

立派な希望だと、

そのようなことを思うのだ。

 

引きこもりで、

人生に絶望した時。

 

僕の希望になったのは、

地位や名誉なんかではなく、

「こんな自分でも必要とされたい。」

「こんな自分でも誰かの役に立ちたい。」

だった。

 

頑張れなくて泣いている方が相談に来た。

 

その方が絞り出した言葉は、

「人に勇気を与えられる人になりたい。」

だった。

 

貧しい生活を強いられて、

色んなことを諦めてきた方だった。

 

幸せの為にと、

勉強していい大学に入って、

良い就職先に就く。

 

それを夢見て頑張ってきたが、

現実は違った。

 

心が折れてしまったのだ。

 

でも、

それでもその方が願ったのは、

「勇気を与える人になりたい。」

「誰かの支えになりたい。」

ということだった。

 

ここでも、

希望を与えたのは、

地位や名誉ではなく、

「貢献」だった。

 

僕たちの人生に豊かさを与えることの1つは、

誰かの役に立ち、

誰かに喜んでもらうこと。

そして、誰かから必要とされることなのだと、

僕はそう思うのでした。

 

誰しもが居場所が必要だ。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。