思考が強い人には、感情を言葉にする練習を。
僕たちは、普段頭で物事を考える。
そして、自分の気持ちすら頭で考え始める。
でも本来「気持ち(感情)」は、
頭で考えるものではなくて心で感じるもの。
頭で考えても答えがでないものです。
ただ仕事をしていたり、
自分の気持ちを感じないように生きてきた場合、
ついつい思考に行ってしまうのはしょうがないことです。
お悩み相談を受けていても、
「その時どんな気持ちがしましたか?」
といっても、
「ん~しょうがないかなって。」
と、頭で考えてしまって気持が出てこない時があります。
そんな時は、
「しょうがないな~って”考えながら ”、
どんな気持ちがしましたか?」
と聞くと意外と気持ちが出てきます。
また、「諦める感じかな」というのも、
同じです。
「諦める」は考えですし、
何か諦めた気持ちがあるのです。
その為、
「諦めは、考えですよね。
諦めるしかなかった気持ちは何だったんですか?」
といったら、出てくるかもしれません。
少しだけ高等技術になりますと、
「諦めた。」って言って下さい。
と伝えて、
「言葉にしてみてどんな気持ちが込み上げてきましたか?」
というテクニックもありますが、
何度も繰り返しやらないといけないのと、
引き際が初めてだとわからないと思うので、
あまりお勧めはしません。(^^;
さて、ついつい頭で考えがちな人には、
自分の気持ちを感じてもらうことが必要な時があります。
ただ、なかなか出てこないことがありますから、
そんな時は、
「○○と考えながら、どんな気持ちがしましたか?」
と聞いてみて下さいね。
この他の方法
この他の方法としては、難易度が高いテクニックになりますが、
その思考の強さにペーシングをし、受け止めつつ、
非言語のフィードバックをすることも役立ちます。
ここでいうペーシングとは、思考の強さに合わせるということです。
思考の強さは相手の長所ですから、
こちら側が否定してしまうと相手も心を閉じてしまいますから、
受け入れつつその思考に合わせつつ話を聞いていき、
時々現れる非言語とコミュニケーションを取ることも大切です。
ただこれは少し難しいテクニックなので、入り口だけご紹介しますね。
思考が強い場合でも、同じ人間ですから悩んでいれば、
イライラしたり、悲しかったり、寂しかったりといったように
感情は少なからず出てきます。
それは言語的にも出てきますが、非言語にも表れています。
例えば表情とか、声のトーンとか、姿勢やしぐさ、話すスピートなどです。
その非言語メッセージを受け取り、言葉を掛けていくのです。
すると頭(思考)と頭(思考)のコミュニケーションではなく、
気持ち(心身)と気持ち(心身)のコミュニケーションとなっていくのです。
非言語コミュニケーションに関してはこちらの記事「非言語フィードバックを身につける」をご覧くださいね。