話せる幸せ。聴ける幸せ。

話を聞けるということは、ある意味でとても幸せなことだと僕は思う。

それはあなたに話す人は、あなたに対して伝えたいことを持って、あなたに語りかけてくれるからだ。

「この話を聞いて欲しいな。」

「理解してくれるかな。」

「こんなことがあったんだよ。」

「あんなこともあってね。」

そんな大切な伝えたいことを抱き締めて、

あなたの目の前に現れてくれる。

僕たちは、そんな大事に抱えて来てくれたものを

その一部を僕たちは聴くという行動を通して、受けとることができる。

 

その大切に抱き締められたものを

その一部を受けとることができる。

 

あなたに、これまで大事にしてきたことや、

大事にしているものを話すという行動を通して、教えてくれる。

 

自分が大事にしてきたもので、大事にしているものだからこそ、

言わないという選択もできるのに、

あなたに話すということは、

その大事なものをあなたに教えてくれるということだ。

 

「こんなに大切に思っていたんだ。」

「だからこんなにも嬉しいのか。」

「だからこんなにも悲しいのか。」

 

そんなことを僕たちは聴くこと通して受けとるんだ。

 

それは、話を聴ける幸せ。

 

そして、もちろん聴いてくれる人がいるから僕たちは話せるのだ。

聴いてくれる人がいるから、話すことを通じて自分の思いを表現し、

自分の気持ちや思いに気づき、

自分の気持ちを受け止めることが出来き、

聴いてくれる人の言葉や関わり方を通して、

僕たちは心の奥の奥の方にある大切なものに気づけるんだ。

 

そして、自分は一人じゃないって思えるんだ。

分かってもらえるって幸せなんだ。

そうやって僕たちは聴いてくれる人から力をもらい、

前を向こうって思えるんだ。

 

それは、話せる人がいる幸せ。

 

話せる人がいる幸せ。

話を聴ける幸せ。

 

僕たちはついついそれを忘れてしまう。

でも、話せること。聴けることも。

どれも当たり前なんかじゃない。

 

だから、たまにでもいいから、

その幸せをかみしめよう。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。