よく相手の話に興味を持って聞きなさい。
なんて言葉を耳にしますが、
他人の話に興味を持って話を聞くって、
結構難しいですよね。
例えば、電車のことにまったく興味がないのに、
電車のことを興味がありそうに聞くのって、
とっても難しいですよね。
「電車の顔が違うでしょ?」
と言われても同じように見えてしまいますし、
その良さがなかなか理解できません。
ですから「へ~そうなんだ。」という感じで聞くことになりますが、
そうすると「ちゃんと聞いているの?」なんて言われてしまうのです。
ではどうしたら興味や関心を持って聞くことが出来るのでしょう。
カウンセリングをしていると、それこそ色々な話を聞きますが、
それを一つ一つ丁寧に興味を持って聞いているのか?というと、
実は決してそうではありません。
どういうことかというと、
相手の趣味や好きなことそのものに興味を持つというよりも、
相手そのものに興味や関心を持って聞くようにしているのです。
相手の趣味や好きなことを理解しよう関心を持とうとして、
話を聞いていくとカウンセリングの時間の焦点が
その趣味や好きなことを理解することになり、
カウンセリングの時間はすぐに終わってしまいます。
ですからそうではなくて、
そういった好きなことや趣味を持っている目の前の人に興味を持って話を聞く
ようにしているのです。
例えは、好きな人が出来ると、
その人が好きな音楽だったり、
趣味・好きなことだったりそういうのに自然と興味がわきませんか?
それって趣味や好きなものを先に無理に興味を持とうとした結果ではなく、
先にその人そのものに肯定的な気持ちや関心を抱いたからですよね。
人ってそういうように、目の前の人にそういった関心を向けることが出来ると、
”自然”とそいうったことにも興味や関心が行きやすくなるのものなのです。
勿論、相手の趣味や好きなことに興味や関心が行かない場合もありますが、
相手そのものに好意的な印象を抱いたり関心を抱いていれば、
その中身が理解できなくても、
この人はこういったことで喜んだり、幸せを感じるのだ。
ということは気持ちは理解できますよね。
ですから興味や関心を持って話を聞いていくということは、
自分が興味がない話を興味を持ったふりをして聞くことではなく、
そういった興味や関心を持った”目の前の人”に、
まずは興味や関心を持って聞いていくことなのです。
